米軍基地『県外移設』の真実!

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今月20日の夜に、沖縄県宜野湾市民会館で、
鳩山元首相の講演会があった、と記事がありました。
「今語る!『県外移設』の真実」と言うもので、
気になってその内容を読み、少し実情がわかりました。
少なくとも彼は、本気で県外移設を目指しており、
可能性は無かったわけではなかった、と言うことです。

琉球新報の記事によると、公演後の記者会見で、
「ヘリコプターを搭載する艦船を、数隻建造して、
 普天間のヘリを移す案などを、米側に打診するよう
 北沢俊美防衛相(当時)に依頼したが、
 北沢氏が米側に伝えていなかった」と明かしています。
県外移設先として九州移設や、それに伴うローテーション案、
グアム、テニアン移設案が上がったと述べたようです。

なぜ当時の防衛大臣北沢俊美さんは、米側に伝えなかったのか、
詳しい事情は、本人に聞かなければわかりませんが、
当時の鳩山首相を取り巻く環境は、厳しかったようです。
官僚は県外移設の実現を阻む動きをして、官僚や民主党議員さえ、
米軍の県外移設には、非協力的だったと言いますから、
四面楚歌の状態で、外務、防衛両省の責任者との秘密会合さえ、
翌朝の新聞に掲載される、ひどい状態だったと言います。

政権を取る前の民主党で、沖縄ビジョンとして挙げたのは、
「米軍の、最低でも県外移設」だったわけですから、
民主党はそれで選挙に勝ち、鳩山首相はそれを実現しようとした。
しかし多くの民主党議員は、選挙で勝ってしまったあとは、
官僚の言いなりに、米軍の県外移設には非協力になったのです。
こんな民主党が続くはずもなく、去年の選挙で大敗しますが、
おかげで沖縄米軍問題解決は、まったく解決されないままでした。

鳩山首相民主党を離れ、今でも沖縄問題を解決すべく、
現在は「東アジア共同体研究所」の設立準備中と聞いています。
一国の首相まで務めた人が、政治家としての活動を断念して、
一人の民間人として、課された問題の解決に努力する。
この国の官僚政治は、今も脈絡と続いてとどまる所を知らず、
国民の意思など関係なく、官僚と利権を守るのです。

もしも小沢さんが動けていたら、どうだったのか気になりますが・・・
官僚にとって一番恐いのは、小沢さんだったのかも知れませんからね。