琉球王国建国記念の日

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今日は日本の「建国記念の日」と定められていますが、
沖縄では2月1日が、琉球王国建国記念日となっています。
法的には特別意味をなさない記念日ですが、古文書によれば、
1425年の2月1日に、中国の明王朝尚巴志に対して、
琉球王国として認めるとする、書簡が残っているらしいのです。

この古文書「歴代宝案」によれば、当時の琉球王国では、
中国の明王朝の他にも、タイ・アユタヤ王朝や現在のベトナム
ジャワのマジャバヒト王国、スマトラのバレンバン華僑王国、
マラッカ王国、バタニ王国など、東南アジア諸国と交易をしています。
そして1425年2月1日に、中国明朝第5代皇帝の宣徳帝が、
琉球尚巴志を王と記載した書簡の記録が、残されているのです。

この記念日は、沖縄県観光事業協同組合が制定したもので、
実際には一部の観光施設が、利用しているだけですが、
琉球村では新国王戴冠式特別道ジュネーが、行われています。
日本で建国記念日と言えば、神話に基づいたものですから、
こうした外交古文書に基づいた話は、わかりやすくていいですね。

その琉球沖縄は、いったいいつ日本の領土になったのか、
明治になる時には、日本の一部になっていたと聞いていますが、
それではいつ、どのように日本になったのかよくわからないのです。
そして多くの人が知るように、沖縄はアメリカの基地の島となり、
日本政府は治外法権で、アメリカの事情が実行支配しています。
そう考えれば、オスプレイ普天間基地も理解できるのです。

昨今は尖閣諸島の問題で、領土の帰属が騒がれていますが、
これを解決する手立てとして、軍事力が前面に出るのは残念です。
日本は国際問題を解決する手段として、軍事力を使わない!
憲法に宣言しているにもかかわらず、軍事費は増やされて、
国防軍による防衛という、かつての亡霊のような理論が闊歩する。

またいつかきた道を、滅びに向けて進行しないために、
僕らは何を求め、どのように生きたらいいのかを考えていたい。
諸個人の利益に走れば、やがて利権を守る軍事力が必須となるけど、
もっと心を広く、同じ人類の同胞として未来を考えるなら、
将来に何が出来るか、違う光が見えてくるのではないでしょうか。
光が見える所に、生き方の照準を合わせたいものです。