日本の政治と新しい風

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僕は一般市民が主役になる、民主主義が好きなので、
全体経済主義に走る、安倍内閣は恐ろしいと思っています。
それでも選挙による投票で、曲がりなりにも選んだのは、
この国の国民なのですから、否定してもしょうががありません。
弱い者は切り捨てられ、強いものだけが栄華を極める、
全体主義の管理国家が、これから姿を現すでしょう。

かつてのレーガン政権の過ちを、過ちとも思わずに、
時の華やかさだけをもって、未来に負の遺産を残す政策が、
これ見よがしに発表されて、着実に現実のものとなっていく。
恐ろしい話ですが、沖縄は切り捨てられて軍事化は続き、
福島は切り捨てられて、原発ゼロ方針はすぐに撤回されました。
将来がどうなろうとかまわずに、今の栄華を極めたい、
そんな短絡的な政策が、次々に発表されているようです。

東京新聞のコラムで鎌田慧さんは、「感じない政治家」として、
衆議院本会議での安倍首相の答弁で、2030年代の原発0方針を、
「具体的な根拠を伴わないもの」と切り捨てたことを、批判しています。
野田政権の「原発ゼロ」方針を、「国民に不安や不信を与えた」と批判し、
真に「国民に不安と不信を与えた」のが、不気味な原発事故だったこと、
かつての原発政策だったことを、痴呆症のように忘れているのです。

放射能によって故郷を追われた、大勢の人たちに対して、
責任をまったく感じていない政治家に、この国の将来を託して、
どのような明るい未来が開けるのか、僕も不思議でしょうがありません。
にもかかわらず、国民はこの人が総裁である自民党を選択している。
と言うことは、世界に対して日本の立場を宣言したようなものであり、
やがては海外の日本人ばかりか、日本そのものがテロの標的になる。
そんな危惧も現実のものになると、覚悟する必要がありそうです。

おかしな国の動きに対しては、そうでない知性の活動もあり、
来る2月10日には、「友愛平和の風」による対話集会もあります。
千葉大学の小林正弥教授、東京大学板垣雄三名誉教授、
基督教大学の稲垣久和教授、全日本仏教会前事務総長の戸松義晴さん、
落語家の三遊亭京楽さん、玉光神社権宮司の本山一博さんなど、
各界からの知識人が集まって、学生たちを巻き込んだ対話集会です。
http://global-public-peace.net/

この地球平和公共ネットワークには、僕も参加していますが、
なにしろ東京は遠いので、今では集会にはほとんど参加していません。
それでもこうした運動が、未来を切り開く鍵になると信じているので、
今回の呼び掛けに対しては、僕も賛同人として名を連ねています。
田舎暮らしに埋もれていれば、世界の風は感じなくなりがちですが、
責任を感じない破廉恥な政治家のようには、なりたくないと思うのです。