下新町三区3班

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僕が住んでいる地域で、一番小さな単位である、
下新町三区3班の、毎年恒例の新年会に参加しました。
すでに2月なので、いまさら新年会と呼ぶのも変ですが、
その年の最初に、3班の10軒が集まって総会を開き、
ついでに新年会と称して、みんなで食事会を開くのです。
酔っぱらってもいいように、歩いていけるお店に席を取り、
ワイワイがやがやと、ご近所の親睦会となっています。

僕は毎年この集まりだけは、欠かさずに参加しており、
亡くなって姿が見えなくなった人や、引っ越した人、
新しく町内に加わった人など、14年間見てきました。
そして世代交代が進み、町内で4人が亡くなって、
2世帯が引っ越していなくなりましたが、また新たに、
2世帯が、新しい家を建てて家族が移り住んでいます。
狭い町内で、この範囲なら家族の様子もわかります。

隣近所と言いますが、この班分けはいつ行われたのか、
下新町三区52軒を五つの班に分けて、助け合っている。
もしかしたら、戦時中の「隣組」から始まったのか?
とも考えられますが、詳しくは聞いたことがありません。
そうであっても、この10軒単位の班分けというのは、
お互いを知り合うに、ちょうどいい規模のように思うし、
これより多ければ纏まりにくいし、少なければ息苦しい。

そんなわけで、新たに加わった若い家族も参加して、
僕が子どもの頃から、続いている会への参加は楽しい。
どこの誰がどんな病気かまで、おおかた分かっているから、
救急車が来れば、すぐに心配になって飛び出してくる。
僕が結婚した時には、この10軒に挨拶回りをして、
それで地域の仲間入りが、始まったと言えるでしょう。
お年寄りも子どもも、大切にされているのも安心です。

お互いに遠慮なく、言いたいことを言い合える近隣で、
僕も少しずつ仲間入りをして、今では心が許せますから、
そんな関係が気に入って、ここを出られないのかも知れない。
去年結婚して、今年は新しい命を授かって育てているから、
もうそう簡単に、余所へ移ることもないのでしょうが、
子どもが大きくなれば、また事情も違ってくるかも知れず、
未来はいつだって、予測のつかない冒険なのです。