男女共同参画推進員全体研修会

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昨日午前中は、小矢部のクロスランド・セレナホールで、
「フタバを遠く離れて」と言う、映画を見てきました。
今の日本で最も重要な課題の一つを、映画化にしたもので、
問題意識を持った人たちが、プロジェクトを組んで、
無料での上映会を、企画実行されたものです。
にもかかわらず、思ったほどの参加者は集まらずに、
少しさみしい気がしたのは、僕だけでしょうか。

楽しみにしていた、意見交換会の方は午後からで、
僕は残念ながら、南砺市男女共同参画推進員の研修会に、
Nプロのメンバーとして、お手伝いがあったので行きました。
映画の方は、別にあらためて書くかも知れませんが、
今回は福野の体育館会議室で行われた、研修会のことを、
少し報告がてら、書き残しておこうと思います。
と言うのは、とてもいい研修会だったと思うからです。

Nプロが引き受ける、まちづくりや男女平等の研修会は、
どこへ行っても、かならず新しい気付きをもたらすようです。
その理由は、ただ話を聞かせに行くのではなくて、
一緒に考えて意見を出し合う、ワークショップにあります。
ワークショップの形式は、今では珍しくありませんが、
富山県内での、多くのワークショップに参加していると、
あまりにも管理されて、形式的なことが多いのです。

だけど元々ワークショップは、ワールドカフェでもあって、
きっちりした予定の合間に、ゆるゆるとやりながら、
参加者がまとめきれない考えを、形にしていくものです。
したがって予定調和とは無縁の、きわめてゆるい感じのもので、
そこで何かの成果を得られるかどうかさえ、はっきりしない。
ただNプロが引き受けてやる時は、それなりの学習をして、
望ましい方向性だけは、押さえていると言うことです。

余所から連れてきた講師によって、基調演説をして、
それで意見交換となれば、元々知識や意識がある人以外は、
何を話していいかもわからず、時間を無駄にしてしまいます。
だけど僕らのように、問題点を一度整理しておいて、
その問題点を探る話し合いの内に、新しい問題点を見つけたり、
場合によっては、問題解決の方法を見つけたりもする。
その柔軟さと対話する面白さが、Nプロ企画の特徴でしょう。

今回は「防災と男女共同参画」をテーマにしていたので、
Nプロの大坪代表による、男女共同参画と防災の話を聞いたあと、
4人ずつ6つのグループで、ワークショップをやりました。
最初は「理想の避難生活」について、語り合いましたが、
食事・居間・就眠と言った、空間の確保とプライバシーに加え、
弁当よりも食材と調理道具とか、単なるお世話になるのではなく、
避難者にも役割がある、努力が可能な避難所が希望されました。

そこで出てきた課題が、避難所で何が出来るかは、
普段から準備が出来ていないと、突然では出来ないってこと。
避難訓練で、避難所へ早く移動する練習も大切だけど、
避難先で誰が何をすればいいか、マニュアルがあればいい!
と言う気付きがあり、さっそくやってみると言う人もいました。
問題を整理して、解決のために自分たちに何が出来るかを考える。
Nプロに出来るのはそこまでで、あとは皆さんの頑張りです。