自宅出産に向けて

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僕も彼女も、産むなら自宅出産と思っていました。
なるべく自然に近しく暮らしたい、との思いからすれば、
自宅での自然分娩を願うのは、自然な流れだったのでしょう。
とは言っても、僕が自分で産むわけではありませんから、
彼女の気持ちを、最優先するつもりでいたのですが、
その彼女が、知らない場所で産むよりも自宅で産みたい、
と言うことで、迷うことなく自宅出産を選んだのです。

自然農の仲間には、助産士さんなしで自宅出産した人もいますが、
大抵は一人目を病院出産して、二人目以降を自宅出産にした人が多い。
やっぱり初産では、不慣れなことが多いので心配もあるから、
周りの勧めに流されて、病院出産を選んでしまうのだと思います。
だけど病院出産では満足できなくて、自宅に切り替えるのだとすれば、
ここはやっぱり助産士さんに相談しながら、問題がなければ、
自宅出産に挑戦してみたい、と言うのが僕らの選択でした。

まず自宅出産をお手伝いしてくださる、助産士さんがいるかどうか、
富山県内にある助産院を、ネットでチェックしてみると、
27軒ある助産院の内、分娩取り扱い実績があるのは一軒だけでした。
それでもこの一軒が、比較的近い砺波市にあったのを幸運と思い、
5月の妊娠健診の時に、まず自宅出産をさせてもらえるのかどうか、
さかえ助産院を訪ねて確認すると、大丈夫とのお返事でした。
これで腹を決めて、自宅出産に向けての準備が始まったのです。

南砺市には、産婦人科の診察を出来る病院がないので、
最初は市立砺波総合病院へ、診察に行くつもりだったのですが、
さかえ助産院のアドバイスで、津田病院へ受診に行きました。
そこで10月までの定期健診を終え、異常がなかったので、
いよいよ自宅出産へ向けて、まず緊急時の受け入れ態勢のある、
済生会高岡病院へ、昨日は自宅出産に向けての健診に行きました。
ここでOKが出たので、いよいよ自宅出産が実現します。

男である僕は、出産においては脇役しかできませんから、
ともかく彼女が安心して出産に臨めるように、サポートします。
大切にしすぎて動かなければ、体力が衰えて不都合ですから、
彼女は11月一杯は今まで通り、農作業のお手伝いにいきますので、
昨日のようにお休みの日は、検診を受けた後にお買い物です。
妊婦用の必需品を中心に、一緒に見て回って買うのですが、
僕もサンデルの本を一冊と、フリースのジャンパーを買いました。

これから二ヶ月半は、古い我が家の片付けをしながら、
今年の農作業の仕上げをして、出産準備をしていく予定です。
僕と彼女は年齢も離れているし、結婚式をするつもりもないので、
彼女は少し物足りないかも知れませんが、僕にしてみれば、
人生の集大成として、家族と幸せを育てていきたいと思っています。
“人間とは何か”と問い掛けながら、いくばくかの年月を生きて、
最後に我子を得られるなら、それは望外の喜びでしょう。

ごめんなさい。ありがとうございます。