アジアの感性

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今年の夏に、沖縄の八重山諸島を旅した時、
一本の変わったズボンを、気に入って買いました。
紐で結んで調整する、ゆるゆるの綿パンツです。
普段履いているジーンズと比べれば、こんな感じで、
タイ国で作られたものですが、とても楽です。

僕が若い頃は、アメリカ文化が盛んでしたから、
ファッション的にも、アメリカ物ばかりが流行って、
ジーンズなどは、すっかり当たり前になりました。
少しでも珍しいジーンズがあると、喜んで買い、
渋谷界隈を歩いて、楽しんでいたものです。

ところが最近になって、アジアからの衣類が増え、
一時期のように、中国製やベトナム製の洋服ではなく、
もともとアジアにあった物が、そのまま売られています。
いわゆるアジアの雑貨は、アジアの衣類になって、
こんな感じのズボンも、大勢の人が使うようになった。

日本の着物は、高級品の感覚があって難しいけど、
もともと物価が安い、アジアからのものなら、
比較的値段も心配せずに、自由な感覚で選べます。
しかもこのゆるゆる感は、何とも言えず心地よいので、
特に夏には、家の中ばかりではなく外出にも使う。

昔はアジアの地元の物なんて、センスの悪いお土産か、
粗悪な仕立ての、使えない衣装ばかりだったのに、
今ではしっかりデザインされて、独自のセンスもある。
それをさらに日本人の目を通して、良いものを選び、
ディスプレイされているから、気にもなります。

この12年間に、スーツなどまったく着なくなり、
ジーンズにTシャツかポロシャツが、当たり前になって、
さらにゆったりしたければ、こんなものがいいのです。
欧米思考からの脱却にも、一役買ってくれそうで、
今ではすっかり、気に入っている一品です。