灰色の巨大なマトリョーシカ
我が家にはテレビがありませんが、時々は見たい番組があります。
たとえば27日の「報道ステーション」では、浅田次郎さんが出て、
“原発と日本人”と題した、古館さんとの対談を放送していますが、
この内容をあとから聞くと、とても共感できるものでした。
対談そのものが、こちらから見ることが出来ますし、
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2274.html
話の内容も書き起こしてありますので、見なかった方はどうぞ。
たとえば27日の「報道ステーション」では、浅田次郎さんが出て、
“原発と日本人”と題した、古館さんとの対談を放送していますが、
この内容をあとから聞くと、とても共感できるものでした。
対談そのものが、こちらから見ることが出来ますし、
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2274.html
話の内容も書き起こしてありますので、見なかった方はどうぞ。
この話の中で、僕が特に共感を持って感心したのは時代分析で、
現代社会で指導者と呼ばれる人たちは、いわば経済神話の人たちです。
戦後の経済を復興させた、いわゆる敗戦を知る人たちは、
この国の未来をなんとか良いものにしたいと思い、悪戦苦闘した。
その結果として、バブルに至るまでの経済成長があったわけですが、
今のリーダーたちは、最初から経済成長と共にあったので、
反省というものがなく、どこまでもこれを維持したいと考えていた。
そして子どもたちを犠牲にするようなことを、平気でやってしまっている。
「かわいそう」とか「罪がない」と言った、情緒的なことではなく、
子どもの存在は未来そのものだから、僕らは未来をどうするか考えて、
未来に責任を持って生きていくことで、新しい時代を築いていける。
原発がなければ電気が足りない!と言って、55基もの原発を作っておいて、
これが全部止まっても、どこにも停電が起きなかったのは何故なのか?
すでに十分に電力は足りていた中で、目先の利益と雇用のために、
子どもたちの未来に、厳しい現実を引き継がせてしまっているのです。
それは戦後の日本人が、敗戦の厳しい状況を子どもたちに引き継がせない!
とする強い意志によって、日本を復興させたのとは大違いでしょう。