現在の食糧危機

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マスコミを見ていると、オリンピックで大騒ぎですが、
例によってその陰では、日本の政治は大変な状況にあります。
民主党はすでに崩壊しているのに、次の受け皿がなくて、
つぎはぎだらけの政治が行われ、国民の信用がまったくない。
そんな時期に、さらに深刻な事態が進んでいることは、
マスコミしか見ていないと、まったく気が付かない人もいる。

原子力の問題は、すでに大勢の人が気付いていますから、
もはや一部の人が勝手に、自分の利益のために動かすことは、
この先どうしても難しくなって、やがて廃止になるしかありません。
しかし現代一番の問題は、食糧危機に対する備えがないことで、
それでなくても食糧自給率が低い日本では、深刻な問題になります。
この時期にモンサントが、遺伝子組み換え作物の栽培を狙って、
日本に攻勢を駆け、農水省パブリックコメントを求めています。

僕は意見を書いて、遺伝子組み換え作物栽培に反対しましたが、
どれだけ多くの人が、今この食糧問題に気付いているのか、
オリンピックに比べれば、あまりにも無頓着すぎる気がします。
日本が自給できていない食糧の、中でも穀物の世界状況は、
この数年で在庫量が減って、すでに危なっかしい状況になっている。
それは単に異常気象などによる、自然災害の要因ばかりではなく、
人口増加やバイオエネルギーなどによる、人為的要因が大きいのです。

こんな状況の中で、日本は人口が減ってきていますから、
世界情勢においても、最先端の姿を見せているのかも知れません。
もはや養いきれない人口なら、自然減少するのが本当でしょう。
将来どのような国の在り方を望むか、冷静に考えてみれば、
もうこれ以上多くない人口で、持続可能な生活をするしかない。
それが食とエネルギーの自給で、僕が望む暮らしであり、
質素で慎ましい暮らしの中に、人間の幸せを見出していくことです。

モンサントの世界戦略は、グリーン革命の頃からそうですが、
見かけ上豊作を演出しながら、土を疲弊させて生態系を壊します。
今は遺伝子組み換えによる、農薬耐性作物を広めることで、
やはり見かけ上の豊作を演出しながら、種子を独占するのです。
こうしたあくどい商売に引き込まれず、生きていくためには、
僕らは生命として何が健全か、知っておく必要があると思うのです。