体にうれしい発酵食品

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日本でも数少ない種麹店が、福光の石黒種麹店ですが、
その店主である石黒八郎さんが、じょうはな座で、
「体にうれしい発酵食品」と題したお話しをされました。
味噌、醤油、みりん、酢、清酒、漬け物など、
日本料理には欠かせない、必須アイテムの麹ですが、
僕自身味噌を手作りしていながら、知らないことが多い。

「麹菌が作り出す、100種類以上の酵素によって、
 米にはない、400種類もの成分が生まれます。」
と聞くだけでも、麹のすごさはわかるというものですが、
麹の元になる種麹は、僕らが作っている自然農米の稲麹と聞いて、
あの黒い余計物が、なんだか磨かれざる玉に思えてきました。
実際自然農仲間の一人は、この稲麹から麹を作ったことがあるけど、
大変な手間の割には、少ししか作れなかったと言っていました。

しかもこの種麹の作り方は、種麹店を継ぐ者一人にしか伝えない、
一子相伝の秘伝として、家族も従業員も知らないと言うからすごい。
そして石黒家の麹は、僕らが普通に買っているものでも、
ほかのお店で買う麹に比べて、酵素の力が2倍あると言うのです。
そう言えば思い出すのが、僕の味噌は石黒種麹店の麹にしてから、
発酵の力が強くなったせいか、今の季節には膨らんできます。

この過剰な発酵を押さえるには、冷蔵庫に入れればいいそうですが、
残念ながら、味噌樽を入れられるほど大きな冷蔵庫ではないし、
家の中のどこか、涼しい場所に置いておくしかなさそうです。
それでもこの味噌は美味しくて、毎日欠かせない物ですが、
今回のお話しでは、味噌のすばらしさばかりではなく、
甘酒が、とても体にいいと言うことを教えていただきました。

この甘酒も、もちろん麹を使った発酵食品なのですが、
20種類ものアミノ酸やビタミンB類、ブドウ糖オリゴ糖で、
この成分は、病気の時に受ける点滴の成分と似ているのだそうです。
今では冬に暖まるために飲む人が多いけど、本当は夏に、
食欲がなくてバテ気味の時に、これを飲むと元気になるのだとか。
これで今年の夏は、塩麹に継ぐ甘酒ブームになるかも・・・