聖徳幼稚園の花祭り

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仏の教えを開いたとされる釈迦(ゴータマ・シッダッタ)は、
旧暦ではあるようですが、4月8日が誕生日だとされています。
そこでこの日は、灌仏会(かんぶつえ)と定められて、
日本では、象に乗った花御堂の仏陀を引き回す花祭りがあります。
多くは仏教団体が運営する幼稚園などで、催されるようですが、
南砺市でも、瑞泉寺外境内にある聖徳幼稚園で行われている。
今回はその様子を、写真に収めることが出来ました。

残念ながらこの幼稚園は、来年か再来年に閉鎖され、
その後は新しい統合保育園に、吸収されてしまうようです。
幼稚園が統合されて、居住地から離れてしまうことは、
子どもにとっても親にとっても、町内住民にとってさえ、
いいことだとは思えませんが、どうして統合されてしまうのか?
なんとも釈然としない、先に統合ありきの統合発表でした。
それでも市民会派の議員による、意見を聞く会があったので、
なるべく分散して欲しいと要望し、二つにした経緯もあります。

しかもこの統合保育園の建設場所が、商業施設の近くで、
地価だって高いだろうし、周囲には自然環境が乏しいのです。
どうしてこんな場所に、統合保育園を作らなければならないのか?
南砺市は自然豊かな地域であり、子育てのお母さんたちは、
恵まれた豊かな自然環境の中で、子育てをしたいと思っている。
僕の知っている限りでは、そうしたお母さんたちが多いし、
広い地域の子どもたちを集める、新しい統合保育園なら、
送迎バスを使うでしょうから、商業地域に作る必要はない。

だとすれば、しかも1から新しい施設を作るのであれば、
豊かな自然の中に作って、自然と親しめるように出来たでしょう。
それなのになぜ商業地帯なのか、まさか子どもを集めれば、
親や家族も集まって、賑わい創設になるとでも思ったのか?
だとすれば、子どもたちまでお金経済の手段にして、
幸せよりも経済拡大を目論む、旧態然の考え方でしかない。
こんなことをしていて、地域の将来を豊かに出来るのでしょうか?

どうやらここにも、他の公共事業と同じ問題が潜んでおり、
誰かが勝手に思い描いた、偏った価値観による誘導がありそうです。
自然豊かな地域の魅力を育むのではなく、お金経済の拡大を求め、
商業施設の周辺に人を集めて、賑わいを創設しようとする、
まるで都心と同じような、お金経済による偏向的な価値観です。
こうした価値観を超えて、新しい豊かさや幸せを考えるとき、
僕らは今までのやり方を変えて、みんなで話し合いながら、
新しい公共を考え、育んでいく必要があると思うのです。

そこで登場したのが、南砺市まちづくり基本条例であり、
これが成立したことは、将来に向けて新しい一歩となるでしょう。
条例では、まちづくりの基礎を市民協働に置いていますが、
これを厳格に守ることは、重要にして困難な作業になるでしょう。
様々な公共事業を、企画段階から情報公開して協働することで、
誰かが勝手に決めた事業が、突然新聞で公表されるようなことは、
無くさなければなりませんが、これが簡単ではありません。
これから僕らは、困難を超えて新しいまちづくりをするのです!