5月5日に

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東京電力の、柏崎刈羽原発6号機(新潟県柏崎市刈羽村)が、
25日に定期検査のため発電を停止し、東電の原発は全部ストップしました。
すでに関西電力九州電力でも、原発は止まったままですから、
これで現在動いている原発は、北海道泊原発3号機(北海道泊村)の1基だけで、
この1基も、5月5日から定期検査のため停止すると発表がありました。
今年5月5日端午の節句は、日本の方向を変える大転換の日になるかも知れません。

それまでに、他のいくつかの原発が再稼働する話もあるのですが、
どの原発も安全とは言えないことが、次々に暴露されてきていますし、
原子力安全・保安院も今回は逃げ腰で、再稼働は政治の問題と言っています。
もともと何一つ責任を取る気もない保安員ですから、稼働支持はしないで、
すべてを他人事にして、責任逃れだけに汲々としているのでしょう。
再稼働を認可するのは都道府県知事の責任となり、彼らも選挙が心配で、
いまさら積極的に、稼働の許可などしたいとは思えないでしょう。

原発安全神話が嘘だったことに加えて、原発が動かないと電力不足と言うのも、
どうやら何の根拠もない、原発を動かすためのでっち上げだったようで、
すでに北海道以外ではすべての原発が止まっているのに、電力は不足していないし、
電力会社は電力が余っているからこそ、オール電化住宅を売りたいのです。
必要もないのにどんどん作って需要を煽り、人々を洗脳するやり方は、
どこかの広告会社が得意とするところで、需要の創出というものでしょう。

需要を創出して売れば、たしかに売り上げは増えて儲かるでしょうが、
それに伴う負荷やリスクは、購入者でない人も負わなければなりません。
世界中で資源やエネルギーの不足が言われているのに、日本の電力会社は、
そんなことは屁でもなく、石油、天然ガス、核エネルギーまで使って、
ひたすら売り上げを伸ばして、さらに巨大利権にしがみついて離しません。
昨年の3.11を経てさえも、醜悪な顔をさらして原発推進を唱えた人たちも、
次々に明るみにでる嘘八百に次第に黙り込み、声が小さくなってきました。

今月3月末までは、3.11以前に作られた予算がありましたから、
電力会社や原子力利権マフィアには、潤沢に予算が流れたでしょうが、
来月4月からは新しい予算ですから、今までのように利権資金は流れません。
まったく流れないわけではないにしても、チェックは厳しくなるでしょう。
したがって今までのように、膨大なお金を使った宣伝や脱原発の排除は、
出来なくなって、ある程度の言論の自由は戻ってくることになるでしょう。

あらたに瓦礫処理を巡って、利権に群がる人は動いているようですが、
本丸はやはり原発そのものですから、まずはこれを止める必要があるでしょう。
5月5日に全部の原発が止まったとしても、この55基を廃炉にするまで、
日本中に配置された危険は、なくなるわけではありませんし、
さらに廃炉にした後も、放射性廃棄物の処理の問題は続いていきます。
それでもこれが最初の一歩となって、脱原発の道を開かなければ、
日本に未来はないのですから、僕らは脱原発を歩み続けるしかないのです。