当たらない天気予報

イメージ 1
 
吹雪のクリスマス寒波、と予報されていたので、
すっかりその気で、大雪を覚悟していたのですが、
真夜中に少し降ったものの、今はすっかり晴れています。
除雪せずに出掛けられるのは、ありがたいことですが、
それにしても、今年の天気予報は当たりませんでしたね。

過去のデータ通りに予想すれば、そうなったのが、
猛暑や豪雨や豪雪ばかりではなく、毎日の気象までが、
すでに以前のデータからは、予想できなくなっているのか?
そんな風に思わせるほど、予想が外れることが多かった。
世界の気象の様子を見れば、異常気象は激しさを増しており、
来年はさらに何が起きるかわからない、怖さも感じます。

こうした異常気象の原因が、人間の経済活動に起因すると、
多くの研究結果が指摘していても、止められはしない。
経済拡大をしないと、社会が成り立たないと信じ込んで、
国から地方自治体まで、せっせと経済拡大を目論んでいます。
この「突進する価値観」を抜け出さないことには、
人類社会は、そお遠くない時期に破綻してしまうでしょう。

すでにアメリカ型の成長が、持続しないものだとわかり、
世界中で新しい豊かさのモデルが、模索される中で、
経済成長そのものを疑問視する「脱成長」が検討されています。
この考えが認められるには、非戦の戦争抑止と同じように、
戦うことを否定する、即ち経済成長を否定する思想が必要で、
お金の問題はお金で解決できないと、認識しなければなりません。

これができない限り、必ずどこかで環境破壊は進み、
世界中に異常気象がおきて、エネルギー供給は逼迫する。
これらは全部繋がっているので、悪循環を断ち切らないなら、
どんな対策も意味をなさないし、解決などするはずもない。
むしろ何かをすればするほど、新たな問題を生み出すでしょう。
解決するには、新しい豊かさを知る必要があるのです。

経済成長→環境悪化→対策経済成長→新たな問題・・・ではなく、
人々が問題を起こさない生き方をする中で、幸せを見つける、
豊かさの方向性を変える必要があり、それ以外に解決はないのです。
すでに問題を起こすとわかっている、古い成長の価値観から脱して、
持続可能な循環型社会の中で、豊かさを見定める必要があるのです。