「やさい」

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自分が食べる食物は、なるべく自分で作りたい。
そう思って、自然農による野菜作りをしていますが、
農家ではないので、野菜のことを詳しくは知りません。
専門的な本を読むのは、なんだかおっくうだし、
だけど少しは、野菜のことをちゃんと知っていたい。

そう思って手にした、真木文絵さんの「やさい」ですが、
およそ目にするあらゆる野菜のことが、しっかり網羅され、
それでいて面白く楽しいし、見た目にもかわいい。
何よりも、著者がエッセイストで絵本作家でもあるせいか、
紙面が見やすく、どのページもストレスなく読めます。

しかも驚くことに、それぞれの野菜について、
知っていたい最低限のことが、ちゃんと書かれている。
単なるデータベースでもなく、読んでいて楽しいし、
紹介されている野菜が、ほぼすべてカラー写真なので、
一目見るだけで、基本的なことは伝わってきます。

目次はそのまま、野菜の分類にもなっていて、
【実】トマト、キュウリなどの実もの、
【根】大根、カブなどの根もの、
【山】うど、椎茸などの山で採種するもの、
【葉】キャベツ、レタスなどの葉もの
【香】わさび、パセリなどの香草ハーブもの、
【栄】最後に栄養素が解説されている。

最初から順番に読む必要はないので、好きなページを開き、
そこに書かれている基本情報から、産地、旬、流通など、
ランダムに書かれていることを、読むのも楽しい。
しかも何しろ多くの種類が、写真で網羅されているので、
珍しい野菜の情報なども、一発で手に入ります。

例えば僕は、ちょっと珍しい大根を作っていますが、
その一つである青い大根は、支那青大根として載っています。
それでもさすがに赤い大根は、見えないと思っていたら、
中国野菜の特集ページに、紅芯大根として載っていました。
それが全部、写真があるからわかりやすいのです。

同じアスパラでも、店先で何種類もあるのはどう違うのか?
カリフラワーなんて、どうやって食べたら美味しいのか?
そんなことも、痒いところに手が届くように書いてあって、
ついついあちこち開いて読む内に、食べたくなってくるのです。
野菜好きな人には、たまらない一冊になるでしょう!
 
 
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