南砺市総合計画策定市民委員会が終了

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南砺市の各種団体から選ばれた人や、公募委員を入れて、
市役所の主な部署責任者が全員顔を揃えた、総合計画の検討会、
南砺市総合計画策定市民委員会」が、5回をもって終了しました。
7月から始まって、月に一度ずつ開催されてきましたが、
さすがに市役所の総力を挙げて、取り組んでいることだけあって、
一ヶ月毎に、確実に処理が進んでいくのは見事なものでした。

僕自身が結果に満足しているかと言えば、不満は残りましたが、
もともとすぐに変わるようなことではない、とわかっているので、
まずは一歩前進ができたことで、参加して良かったと思っています。
特に僕が参加した、自然環境や福祉、健康を検討するグループで、
循環型社会に関して、意見を言えたことは良かったし、
これを機に、勉強会を設けることができたのもありがたい。

この勉強会(講演会)は、
◆12月4日(日)13時から、
◆井波総合文化センター視聴覚室にて、
東北大学の石田秀輝さん(大学院環境科学研究科教授)と、
富山大学の金岡省吾さん(地域連携推進機構教授)をお迎えして、
さらに南砺市役所の三谷直樹さん(民生部部長)にも参加いただき、
僕も末席に加わらせていただきながら、
南砺市型の循環型社会を、実り大きなものにする試みです。

具体的には、循環型を単なる食とエネルギーの循環とせず、
地域の自然風土を活かして、生活に関わる様々な物やノウハウを、
余所から持ち込むものに頼らないでも、自力で賄える地域にする。
例えば、今から60年前のまだ交通網が不便だった時期に、
あるいは、今のように何でもお店で買えるわけではなかった時代に、
山里の人々は周囲の自然を利用しながら、生活を賄っていたわけで、
それを新しい技術と融和させることで、文化を再構築させる試みです。

地方自治とか地域の自立とかは、以前から言われてきたことですが、
お金による消費文化でそれを考えると、高速交通網の整備とか、
大型ショッピングセンターとか、工場誘致とかを考えてしまいます。
しかしこうした消費文化は、自分たちがいくら努力しても、
富は集約的に余所に集められていってしまうし、自分では変えられない。
ある種の虚しさがつきまとい、心の安らがない生活になってしまい、
気がつけば、もっと便利な都会暮らしの方にメリットを感じるのです。

そうではない、自然豊かな暮らしとは本来どんなものなのか?
豊かな自然環境を守るとは、人々にどんなメリットを与えるのか?
ここのところが明確でないと、自然を守る意欲も出てこないでしょう。
石田さんはここで、かつて自給自足に近い生活を営んだ世代の知恵を、
今のテクノロジーと融和させることを提案されている研究者です。
そのお話を基に、砺波平野の地域連携を金岡さんからうかがって、
さらに南砺市の総合計画から、具体的な展望を考えようとするものです。

当日の会場は、50名の定員ですので、
定員になり次第、締め切らせていただきます。
もしもこの記事を見て、参加してみたいと思われた方は、
事前に下記の地創研担当者まで、お申し込み下さい。

電話:0763-82-9288 
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                        地創研(担当:河合陽介)