てとてのマルシェ

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昨日高岡市のおとぎの森公園で、「てとてのマルシェ」がありました。
気多神社新嘗祭に参加した後、寄り道して覗いてみたのですが、
おとぎの森館の半ドーム状のフラワールームには、いくつもの場所に、
段ボール箱を壊して囲い込んだだけの、小さな空間を作って、
お絵かきや手揉み、手編みものや絵本コーナーができていました。

大勢の家族連れから、小さな子どもたちが思い思いの場所に集まって、
目をまん丸くして、風船の細工を見詰めている女の子もかわいかったし、
恐がってお父さんにしがみついている男の子も、微笑ましいのです。
コンクリート剥き出しの場所に、ビニールシートと段ボールをしいただけで、
大勢のちびっ子は、目を輝かせながら夢中になって遊んでいます。

企画したのは高岡市市民協働課と言うから、お役所も変わりましたね!
せっかくの祝日に、市役所の人も何人もお手伝いに見えていたし、
ほとんどお金が掛かっていない様子から見て、手作り感がいいのですが、
それはある意味、てとてのマルシェと言うとおり、手間が掛かったでしょう。
だけどこの“手間”こそ、子どもたちとの絆を作るのだと感じました。

特に今回興味深かったのは、企画に協力して集まった人たちも、
遊びに来た親子連れや子どもたちも、まったくお金がいらないことで、
この枷の無さこそ、子どもたちの自由を存分に広げているのです。
コーナーを作るのも自由なので、お面作りやお絵かきのスペースが、
人が増えるに伴って広がっていったのも、いかにも楽しげでした。

さてさて、しかしながら僕はと言えば、やっぱり子どもたちとは、
どのようにして一緒に遊べばいいか、よくわからないのが実情でした。
以前ほど小さな子どもを、苦手だとは思わなくなっているのですが、
ここは女性の方が最初から違和感ないようで、男はどうもそうはいかない。
周囲を見回すと、男親は少し離れて見守っていることが多かったですね。

男が愛情に薄いわけではなく、家族を思う気持ちは十分にあっても、
もともと男の役割は、外敵から家族を守ることだったでしょうから、
少し離れて家族を見守り、何もトラブルがなければそれで満足なのです。
お母さんと一緒のようにはいかなくても、それでいいじゃないですか。
企画した人も、協力した人も、子どもも母親も、男親だってみんな主役!

最近は多くの場所で、社会を変えるには自分たちでできることから変えよう、
と言われますが、だからどうすればいいかは実はよくわからない。
だけどこうしたイベント一つを見ても、新しい流れは確実にあって、
まずは誰もが、自分にやりたいことを自由にやれることが大切でしょう。
お金や地位よりも愛と自由が幸せだと、子どもたちこそが教えてくれます!