新嘗祭

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今日10月23日は祝日「勤労感謝の日」ですが、
これは日本古来の新嘗祭が、この日であることに由来します。
そして新嘗祭とは、日本が国家として形づくられた当事、
最も大切だった農業に関する行事の中でも、特に重要だった、
五穀豊穣を得て感謝し、新しい年を迎える儀式だったようです。

新嘗祭の記述が最初に出てくるのは、日本書紀皇極天皇元年、
11月16日と記されているようですが、この日を西暦に直すと、
642年12月12日で、11月の二番目の卯の日です。
これは飛鳥時代律令によって、定められたようですが、
現在でも神社や皇居の大切な神事として、続けられています。

戦後に国民の祝日を定めるとき、アメリカのLabor Dayに習って、
勤労感謝の日」としたようですが、実質的な意味合いからすれば、
Thanks Giving Dayを兼ねて、「収穫感謝の日」が良かったかも。
実際今でも、労働者の日と言っても意味がよくわからないけど、
収穫したものに対する感謝の日、と考えればわかりやすいのです。

日本古来からの農事暦を参考にすれば、今年の収穫は終わり、
この日には新しい米を食べて、いよいよ来年の農事を始めます。
考えようによっては、この日を新年と考えても良さそうで、
月歴とは言え今の旧暦正月というのは、日本古来のものではなく、
中国風な文化を取り入れたことで始まった、習慣とも思えます。

新嘗祭と言えば、五節の舞い(写真)があまりにも有名で、
僕も一度は実際の新嘗祭に赴いて、この舞を見てみたい。
とは言えこの季節、この寒さでは踊るも見るも寒そうです。
実は今日このあと、一眠りしてとある神社へ新嘗祭に行きますが、
まあ小さな神社なので、五節の舞はないでしょうね・・・