策定委員会も大詰めです!

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南砺市協働のまちづくり条例策定委員会は、第15回を迎え、
市民会議が作った条例案は、一通りのチェックが終わりました。
これで策定委員会案がまとまり、条例文としての体裁を整えたら、
いよいよ次回は、市民会議と策定委員会の最終調整に入ります。

条文全体の最終案については、確定した時点でお知らせしますが、
この条例を作るにあたって、僕が主張した5要件については、
若干の表現を変えながらも、ほぼ希望通りに条文化されそうです。

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(1)地域全員参加の地縁組織と任意参加の市民活動が、
  行政と共に協働してまちづくりをする。

   この項に関しては「地縁組織」の意味がよくわからないとの理由で、
   「住民自治組織」と名前を変えますが、内容は変わりません。

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(2)南砺市の資産である豊かな自然と伝統文化を活かして、
  活力ある循環型社会の育成と構築をめざす。

   これは、ほぼ希望通りに通りそうです。

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(3)市が積極的にコーディネーターを養成するなどして、
  参加団体の連絡や調整的な役割を担う。

   これも、ほぼ希望通りに通りそうです。

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(4)協働の精神を将来に渡ってまちづくりの基本とするため、
  義務教育の適切な時期に、この条例の内容を子どもたちに学ばせる。

   義務教育で学ぶことを条文化したかったのですが、
   上から目線は良くないとのことで、表現が軟らかくなり、
   ~市内の子どもたちが、この条例に触れる機会を作る~ となります。

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(5)付属機関及び各種委員会の構成員については、
  男女の比率はどちらかの性が7割を超えてはならない。

   議論の末、希望通りに数値が入ります。

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これなら大筋問題はないし、画期的な市民条例案が提出できるでしょう。
ところが最後に問題となったのが、自民党政務調査会からの注意喚起文書で、
「チョット待て!!“自治基本条例”」に引っかかる部分があるのです。
特に問題なのは、この条例をまちづくりの「最高規範」としている点と、
「協働」を『偏った社会学的用語』だとして、できるだけ用いるなと言うのです。

いやはや自民党はどうなってしまったのか、今や「協働」は地方自治にとって、
政治への市民参加を促すために、重要なキーワードになっていますし、
富山県では何年も前から、市民協働をめざして様々な取り組みをしている。
これが偏った社会学的用語だとは、いったいどんな感覚で言っているのか?
南砺市にある「協働課」は、何がどう偏った課だと言うのでしょう。

それでもなるべく誰とも対立せずに、広く意見を聞くのが協働の精神なので、
「最高規範」は単なる「規範」として、条例文案を定めることになりました。
「他の条例を作るときはこの条例との整合性を図る」よう、条文に定めてあるので、
名を捨てて実を取る!気持ちで、「最高」の文字を取ったのです。

さあ、これでほとんどの関門はクリアしましたから、
次回に市民会議と策定委員会の意見集約が確定出来れば、
いよいよパブリックコメントを得て、市議会に掛かります。
この画期的な市民条例が、なんとか可決されますように!