はずかしい日本!

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3.11の地震津波のあと、起きるべくして起きた原発事故に対し、
日本国内外の大勢の人々から、支援のメッセージと物資が届きました。
僕も富山県にいながらできることを、わずかながらですがお手伝いしました。
しかしそれから半年以上が過ぎて、社会の動向を見ていると、
市民の頑張りに比べて、政治経済界の怠慢に腹立ちを覚えます。

まずどうしても納得出来ないのが、誰も責任を取らない日本の体質です。
いじめ的な犯人探しではない、大きな事故や事件には責任を負う人がいて、
実際に大事故が起きれば、過失責任を含めて責任者は処罰されるのが法治です。
だからこそ鉄道事故にしても刑事告訴されて、責任者は罪を問われた。
ところが今回の原発事故では、誰も刑事告訴されていないのはなぜなのか?

電力会社の原発推進は、利権による政治の闇と深く繋がっていたから、
電力会社は地域社会を崩壊させるような事故を起こしても、素知らぬ顔で、
逮捕されるどころか、わずかばかりの減給で責任を取ったことになる。
国家権力は闇の利権にまみれて、顕在化した犯罪に手立てもなく、
隠蔽するだけが精一杯で、刑事告訴など思いもつかないのでしょうか?
新聞テレビのマスコミは、みんなそろって見て見ぬ振りですか?

最近ようやく、テレビ新聞社系でない大手出版社系のメディアが、
こうした日本の理不尽を取り上げて、様々な記事を書き始めています。
先日も新潮社系のメディアニュースで、刑事告発されない東電のことを、
「これでいいのか?」と取り上げていたのを、覚えていますから、
こんな国家権力による巨悪に対する見て見ぬ振りへの疑問は、僕だけではない。
多くの人が「おかしい」と思っている、恥ずかしい事態なのでしょう。

それとも、自らも詐欺的安全神話の片棒を担いでいた自覚から、
国家的詐欺を問われるのがイヤで、東電の犯罪に手がつけられないのか?
実際に罪を問われるべきは、東電ばかりではなくすべての原発推進当事者で、
原発を安全安心だと宣伝し続けて、国民を洗脳してきた多くの人たち。
よほどの独裁国家でも、これだけの事件を起こせば誰かが責任を取って、
国が市民生活に責任を負っていることを、示すはずなのですが・・・

どこかの県では、政策さえ捏造されたものであることが発覚しながら、
大臣の不快感表明など屁でもなく、またしても誰も責任を取りそうにない。
この国の腐敗は根が深く、巧妙に利権が絡んで政治までも腐っているから?
何が起きようと誰も責任を取らずに、新聞テレビもあっちむいてホイ!
保身のためには、巨悪には気付かない振りを続けるのでしょうか?

肥料をやりすぎた作物が、やがて根腐れするように、
金権にまみれた政治は、すでに腐っているのでしょうか?
それを正せない市民も、どこか奥深くで痛んでいるのでしょうか?
お金よりも利便性よりも、健全な自然環境で気持ちよく暮らしたい!
たったそれだけのことが難しくなった、奇妙に豊かな社会です・・・
 
 
写真は、井波の招魂社と公園です。