「虚構が事実を駆逐する」時代

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3.11の原発事件がなぜ起きたのか?を考えるとき、
僕らはどうしても、9.11が何だったのかを考えます。
すでに多くの優れた科学者たちが、9.11の政府発表に対し、
虚構であるとして、再調査の必要を主張していますが、
その最もよくまとめられた、手短な映像がこれです。
http://www.youtube.com/watch?v=HGQsa_f7QPE

バルセロナ童子丸開さんの情報によれば、米国国家科学賞を受賞して、
the Leonardo da Vinci Society for the Study of Thinkingの会員でもある、
現代世界最高の知性の一人、リン・マーギュリス博士(写真)のインタビューで、
とても考えさせられる内容の発言があるので、紹介しておきます。

《彼らは科学など行っていないと私は主張します。彼らがやっているのは
 プロパガンダとか宣伝とかそんなことであって、科学なんかではありません。》

《嘘はいかなる核兵器をも超える大量破壊兵器です。巨大な嘘が、戦場となった国々の
 国民を大量に虐殺し、戦場にならなかった国々の国民の精神と感性を破壊しました。
 これが今世紀に入って世界で起きたことの最大のポイントです。
 「悪貨が良貨を駆逐する」という言葉がありますが、現代という時代はまさに
 「虚構が事実を駆逐する」時代です。我々が日ごろ何も意識せずに享受している
 現代文明は、地球的な規模で、嘘が事実を簡単に追い払い、神話が現実を食い潰す、
 人類史上最悪の文明ってことになります。そしてその中に我々が生きているのです。》

これらはまさに、福島第一原発で起きた原発事故を言っているような内容ですが、
実は9.11のNY同時テロと言われる事件に対して、政府の調査報告を批判し、
再調査を求めるインタビューの中での発言だから、共通性が見えてきます。
9.11調査委員会報告は、ひたすらビル崩壊の科学的理由を説明しますが、
それは辻褄合わせで虚構の集積でしかないのに、信じることだけ要求される。
こんな政治神話は科学ではない!とマーギュリス博士は言っているのです。

童子丸さんはこれを受けて、
「現代という時代の恐ろしさは、単なる戦争や放射能や経済不況だけではなく、
 もっと根本的に、9.11は政治よりもむしろ文明の問題!」と指摘されます。
すると同じように、3.11は経済よりもむしろ文明の問題!であって、
この二つの事件は、虚構が事実を駆逐する時代の、典型的な姿なのです。

政治経済とマスコミがグルになって、嘘が事実を駆逐してしまうとき、
大勢の人が殺され、家と生活を失い、未来を暗澹たるものにしてしまう。
これを防ぐにはどうすればいいかを考える場合、対テロ戦争津波対策ではなく、
情報を駆使した巨大な嘘をどのように防ぐのかが、重要なポイントになるでしょう。
僕らはまず、大量の宣伝によって作られる常識や嘘に惑わされない、
真実を見分ける科学的、哲学的な視野を育てておく必要があるのです。