第12回・協働のまちづくり条例策定委員会

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9月中にも2回あったようですが、僕は他県で研修中だったので、
久しぶりに顔を出した「南砺市協働のまちづくり条例策定委員会」でした。
先日まちづくりの勉強会で、策定委員会の進捗状況は聞いていたのですが、
現状に飽きたらずに、新しいまちづくりを求めて市民会議に応募した人と、
以前から町の有力者や有識者として、行政にも関わっている人とでは、
この条例を実現しようとする意欲が違うのか、あまり審議が進んでいません。

7月に市民会議から策定委員会に渡した時点では、9月にも審議が終わり、
内容を公開してパブリックコメントを受けて、秋の市議会にかける!
と言われていたのに、審議はなかなか進まない状況が続いているのです。
それでも少しずつですが、策定委員会の人に市民会議の熱意が伝わったようで、
今日の委員会では、2時間休みなく熱心な審議が続いていたのは嬉しいです。
なるべく強引に多数決は取らず、皆さんが意見を出し合って合意形成する、
そんな民主主義の基本はしっかり守られ、ほとんどの人が発言されます。

今日審議された内容の中でも、いくつかの条項で審議が白熱したのですが、
予算と決算のわかりやすい説明書の全戸配布を巡って、全戸配布は経費の無駄!
と義務づけに反対する意見が多く、配布条項が削除される可能性がありました。
確かに条例で定めてしまえば、毎年必ず全戸配布するわけですから、
もう少し柔軟に、だけど全市民が関心を持って市政に関わる気運を作りたい。
そこで策定委員の人の意見を採り入れながら、全戸配布は一つの例として、
「全戸配布するか、それに匹敵する相互理解のための方策」と条文を考えました。
この案がうまく繋がり、条例案の精神を失わずに纏まることが出来ました。

もう一つ激しい議論になったのが、「審議委員会等の公募」条項において、
各種委員会の構成で、「男女の比率はどちらかの性が7割を超えてはならない」
と具体的な数字を出すことに対して、反対意見が婦人会の代表からもあり、
この具体的数値に関しては、僕の方からクオータ制の大切さを説得しました。
また具体的に数値を入れることには賛成の人でも、6割とか半数と言う人もあり、
なぜ7割なのか説明を求められて、北欧から始まった世界の流れの実数値や、
実現可能で目標に掲げる価値がある数値なことを説明、理解していただきました。
この審議の取り纏めにおいては、議長がうまく二段階に分けて進行されたので、
数値も削除されることなく、「7割を超えない」が条文化されました。

こうして審議は民主主義に則って進められましたが、やっぱり進行は遅い。
そうかといって十分に審議されないままでは、後で問題を起こしかねません。
3月の市議会に出すためには、今年中に策定委員会案を纏める必要がありますが、
そのためには審議を早くするか、審議会の回数を増やすことも検討されます。
それでも今日の会に参加して、8月とは違う空気を感じたのは僕だけではないのか、
月に2回の今のペースでダメなら、3回ペースも検討される雰囲気はありました。
この二ヶ月のあいだに、策定委員会の本気度も上がっていいムードになっている。
このまま有志市民と市実力者の協働が進んで、条例が実を結ぶことを祈ります!