サンタの森・最後の講座

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何年にも渡って山の自然農に挑戦してきた、サンタの森ですが、
今年はオーナーの加藤さんが亡くなって、後継者がはっきりせず、
来年の予定が立たないので、いったん終了することになりました。
今日はその最後の講習で、植えたものの収穫もしてきたのですが、
サツマイモやジャガイモが、すっかり掘り尽くされていました。
何か大型の動物が、根こそぎ食べていったようなのですが、
その動物が何であるかは、今日のところはわかりませんでした。

このサンタの森で、初めて自然農による栽培に挑戦したのは、
5年前の大豆だったと思いますが、最初の年はよく実りました。
喜んで翌年は栽培量を増やしたら、そのほとんどを獣に食べられ、
生まれて初めて、獣害の厳しさを実感したことを思い出します。
その後は加藤さんと相談しながら、場所も今のところへ移動して、
それから4年が過ぎて、植える楽しみも増えてきたのですが、
最後はまた獣害にあい、そのままここを去ることになりそうです。

少しずつ土作りをしてきたので、残念な気持ちもありますが、
加藤さんがいなくなったサンタの森は、何かが欠けてしまって、
ここを去るには、ちょうどいい潮時なのかも知れないと思います。
不思議なもので、そんな時には別の場所で自然農ができる話があり、
今度は田んぼが出来ると聞いて、3組の人が参加を申し出ています。
僕を含めて4組の男女が、新たな場所で米作りが出来るなら、
一反くらいの広さを引き受けても、なんとかなるかも知れません。

これから具体的な相談を始めることになりますが、すでに一度、
新たな田んぼを失敗した経験もあるので、そこは慎重に計画して、
無理なく出来る体制になれば、挑戦してみたいと思うのです。
いつものことですが、毎年のように新たな挑戦をし続けて、
うまく行ったり失敗したり、楽しいけど長く続かないことも多い。
それでも少しずつ、自分がやりたいことが出来ている喜びもある。
このまま生きていければ、我が人生に悔いなし!でしょう・・・

小豆の収穫など、来週あたりもう一度サンタの森へ来るでしょうし、
来年の春にはまた、山菜を取りに来ることにはなるでしょうが、
自然農講座としてここへ来るのは、今日が最後になるのでしょう。
こんな風にいくつものことを最後にして、今日まで生きてきましたが、
今年こうしてサンタの森を去るのは、加藤さんとの別れにも思われ、
心に大きな穴があいたような、さみしい気持ちにもなりました。
生きている限り僕らは出逢い、そしてまた別れていくのでしょうが。