「北欧に学ぶ」

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金曜日に「ぴ~すフィルムネット」が企画したワークショップ、
「新しい世界を考える」では、7人しか出席はありませんでしたが、
翌日シャキットの「北欧に学ぶ」では、40人以上の参加者がありました。
スタッフの数が6倍いたとすれば、こんなものなのかもしれませんが、
それでも40人を超す人数がいると、盛況の感じがしていいですね!

ぴ~すの方は、僕が普段からやっていることを纏めただけなのに対して、
シャキットは、このイベントに合わせて複数の人たちが準備を重ね、
内容のあるコメントをもらえるゲストも揃えて、しっかりした企画でした。
こうした所は見習いたいですが、それもやはり人数が必要で、
実質一人か二人で活動している“ぴ~す”では、難しいことでしょう。

事前準備がしっかり出来ていた「北欧に学ぶ」では、二人の発表があり、
資料も揃っていて、参加者の反応もまずまず手応えのあるものでした。
いつものように熱心な参加者の質問や意見も、しっかり考えたいですが、
今回は初参加の人が何人もいて、しかも20代の若い人が7~8人いたので、
いつもとは違う発想での意見も興味深く、面白い内容の意見交換でした。

北欧の社会民主主義による、高レベル福祉の施策や政治意識に対して、
日本の民主主義が遅れていることや、政治や教育に対する意識の違いなどを、
知れば知るほど、日本の現状が悲観的に見えてくる現実がまずあります。
それでは「僕らはどうすればいいのか、何が出来るのか?」との問いがあり、
若い人のこうした問い掛けには、まず知ることから始めてもらって、
次に自分が何を出来るか考え、行動に移すのが基本だと答えるしかない。

こうしたワークショップで、参加者が自分のこととして何をすべきか考えた、
この時点で企画は成功したとも言えますが、今回は参加者も濃かったので、
実際に北欧へ行って見てくることとか、行動の大切さが紹介されました。
僕としては、そう簡単に誰でも北欧へ見に行けるわけではないと考えたので、
北陸の田舎にいても学べることは多いし、学びたいことを自分で企画して、
仲間を集めて行動することから、始まる現実の大切さを意見しました。

北欧のことにしろ、アメリカのことやアジアのこと、宇宙のことにしても、
なぜそれを学ぶかと言えば、日本のことを知り、自分のことを知るためです。
自分を知るには、自分以外の視点から自分を見る必要があるわけで、
今回北欧を学んだのは、日本の福祉や政治意識のことを学びたかったはず。
そこで日本の現状がこのままではいけないと思ったら、自分に何が出来るか、
他人事のように批判するのではなく、自分のこととして行動したいのです。

まず知る、そして考える、その結果を意思表示して、多様な考えと議論する、
その議論の末に共感者を得たなら、一緒に行動すればいいのです。
今の日本人には、こうした自分で行動する習慣が身に付いておらず、
相変わらず黒幕的な人たちが何かを決めて、市民は一方的にそれに従う。
そんな政治や教育では、内容が正しい正しくない以前に人をダメにするのです。
自分で考えて議論し、合意形成によって行動する市民民主主義が必要です。