夏のスコール

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沖縄ではあたりまえのスコールですが、
最近は北陸の夏にも、スコールが多くなりました。
以前はもっと穏やかな気候で、快晴の一日が終わると、
白い雷雲が沸き上がって、やがて涼しい風と共に雨になる。
だけど最近は、昼夜を問わず黒い雨雲が移動してきて、
急に激しい風が吹き出したかと思えば、豪雨になる。

穏やかだった日本の気候風土が、少しずつかわって、
気がつけば、気候変動の激しい地域になっていたのです。
これは天文学的な、地球的な変化によるものではなく、
人間の弛まないエネルギー消費による、気候変動なので、
高エネルギー消費社会の、致し方ない側面でしょう。
致し方ない!とは言っても、人間のやることですから・・・

当然違う方向へ進む可能性も、間違いなくあったのに、
人々は強欲な、利潤追求の企業やマスコミに踊らされて、
今や過剰なまでの大量消費を、当たり前にしています。
進歩のためには、多少の犠牲は仕方がないと言って、
その結果は、ほんの一握りの贅沢な浪費生活と、
日々の生活にも苦しむ、膨大な貧困を生んでいる。

グローバル化の視点で見れば、貧困は海外にあり、
国益優先で、自分の国さえ豊かならいいとまで考える。
だけどそうして荒廃する地域があれば、地球が痛み、
いつかはまわり回って、日本だって平穏では有り得ない。
そんな現実の一つが、近年の異常気象であって、
経済開発を止めない限り、異常気象はさらに進む。

農作業にとって天気予報は、大切な文明の利器ですが、
近年は外れることが多く、毎年のように状況が違うので、
去年と同じ農作業さえ、なかなか成り立たなくなっています。
「国滅びて山河あり」なんて、懐かしい状況でさえなく、
今や「国栄えて山河なし」くらいの、厳しい状況なのです。
やがて風吹けば、桶屋は滅びてしまうでしょう。

昨日は午前中に、畑の風通しをよくする作業をして、
ついでにたくさんの夏野菜を収穫、嬉しく帰宅しました。
午後はしばらく休んだあと、夕方に種蒔きに行きましたが、
6時前にはあたりが暗くなって、突風が吹き始め、
そのまま激しいスコールになったので、帰宅しました。
もちろん種蒔きなんて、できるはずもありません。

これからは、たくさんのものはもういらないから、
経済を拡大中心から、自然循環まで含めたものに変えて、
人類全体が過不足なく、おだやかに暮らせるものにしたい!
少なくとも、そのような社会目標を掲げることによって、
破滅的な拡大経済社会から、持続可能な循環型社会へ、
人類が方向転換することは可能だ!と思っているのですが・・・