3号機は「即発臨界・核爆発」

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今回の福島第一原発事故とは、何だったのか?
テレビを見ているだけでは、本当のところは何もわからず、
誰も責任を取らない、他人事の大本営発表に終始して、
そこで何が起きたのかさえ、一般市民には知らされません。
「安全だから安心しなさい」と言って、情報公開さえしないで、
後になって、「公開しなかったのはパニックにしないため」と説明。
こんなマスコミと政府を信用しろと言われても、難しいでしょう。

しかしながら、いくら真実に蓋をしてみても、
このインターネット時代に、隠し通すことは出来ないので、
やがて徐々に、真実は海外から届いてくることになる。
以前に僕は、福島第一原発で「ゆるやかなメルトダウン」が起きた、
と書きましたが、それは爆発の詳細な様子を知らなかったからで、
今回は衝撃的な映像と共に、核爆発があったことを知りました。
それを教えてくれたのは、沸騰水型軽水炉監督40年の経験を持つ、
フェアウィンド・アソシエイツ顧問の、アーニー・ガンダーソンです。

彼は福島第一原発の、1号機と3号機の爆発の様子を比べ、
明らかに大きな違いがあることから、考えられる推論をします。
原発で経験豊かな彼の発言は、とても説得力があって、
聞く人の反応ばかり考えている、日本の政府マスコミとは違い、
まず「何が起きているか」を明快にわからせてくれるのです。
様々な要素から、単純な水素爆発だった1号機と違い、
3号機では使用済み核燃料プールで、即発臨界・核爆発が起きた!
こんな衝撃的なことを、僕らは海外から教えてもらったのです。

彼の発言は、以下のYouTubeで配信されていますので、
感心がある人は、直接ご覧になってください。
福島第一原発3号機の爆発についての解説 4月26日」
http://www.youtube.com/watch?v=P4KXX24Dv1U

さらに彼は、ロシアのテレビ番組インタビューに答えて、
チェルノブイリでは、一ヶ月半で放射能放出が止まったのに比べ、
福島では、二ヶ月が過ぎても放射能放出が止まらないと指摘します。
「東電と日本政府は、一貫して事の重大さを軽く見ている」と言い、
「電力不足の恐れから、国民に最善の状況しか見せない」と指摘します。
特に東電は、もっと早く避難すべき情報を持っていたはずなのに、
冷静を保つために事実を無視した“お粗末な判断”と糾弾するのです。
現在の子どもたちの放射能許容量も、言語道断の誤りだと言うのです。

このインタビューの様子も、YouTubeで見られますので、
感心がある方は、直接ご覧になってください。
「ロシア・トゥデイ - 4月27日 日本の福島第一原発問題について 」
http://www.youtube.com/watch?v=f78mSUbwIeM

原子力産業の中枢で長く仕事をしてきた彼が、インタビューの最後に、
福島原発事故原子力時代の終わりを告げるブックエンド」
と言っているのが印象的で、事故が起きた今では遅すぎたとは言え、
これ以上の悲劇を起こさないために、そうあってほしいと願うのです。
道を間違えた繁栄や利便性のために、他者に犠牲を押しつける、
そんな残酷な時代に、早く終止符を打ってほしいと願うにつけても、
この国の再生には、市民による直接政治参画が必須だと思います。