新しい流れ

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相変わらず東京のテレビ局は、自らを省みることもなく、
電気事業連合や東電に遠慮して、誰の責任も追及せず、
原発事故の真相は、政府公報以外は何も言いません。
しかし原発がクリーンで安全だと、信じ込ませたのは、
紛れもなく、テレビという媒体そのものでした。

こうした、不都合なことは他人事!の精神だから、
テレビを見る人は次第に減っているようで、最近では、
15%の視聴率を取るのも、難しくなっているようです。
ところが、金勘定ばかりが長けたテレビ局では、
こうした市民の変化もわからないのか、夢世もう一度!と、
馬鹿げたバラエティやお笑いを、復活させ始めている。

最近のテレビを見ていると、番組の内容に嫌気が差したか、
大手スポンサーの撤退が目立ち、メインCMは寂しいものです。
目立つのは、収入にならない自社番組の宣伝CMと、
電気事業連合の息の掛かった、AC公共広告機構のCMばかりで、
これではますます、視聴者は離れていってしまうでしょう。

今年の7月には、今までのテレビシステムは無くなり、
地デジに移行するようなので、これが一段落になるのかも。
最近テレビを熱心に見ているのは、自分で何も出来ない、
中学生以下の子どもか、高齢者ばかりのようですし、
これを機に、一般テレビから離れる人は多いでしょう。
僕のように、お金がないから移行しない人もいるでしょう。

テレビ業界なんて、こんなものだろうと思っていたら、
タレントとして活躍した人の中には、自ら反省したのか、
原発事故に関する宣伝責任へのお詫びと、
  東京電力及び国への公開提案の開示
として、
http://real-japan.org/2011/04/15/421/?fb_comment_id=fbc_10150163641706033_15820039_10150164357781033#fce918a1fd325e
こんな文章を公開している人がいました。
経済評論家の勝間和代さんで、内容もある程度納得できます。

彼女の今までの活動は、経済拡大に走るばかりなので、
正直言って、あまり好感を持ってはいなかったのですが、
間違っていたと気付いた時点で、謝罪できる態度は立派です。
もちろん、内容のともわない謝罪では困りますが、
「リスクを軽減する恒常的な枠組みとして(予防措置)」として、
電力自由化の推進(発電、送電分離により、組織論理の独走を防ぐ)
電気事業法改正(発電規制の緩和、売電自由化、分散化)
この二点を挙げているのは、充分に価値があるでしょう。

脱原発を望む多くの人が、先日の統一地方選挙で、
原発推進を言い続ける候補が当選することに、危機を感じ、
様々な反対運動が、各地に広がりつつあるのですが、
こうした人は、統一した“力”に欠けるのも事実なのです。
原発推進の理論は、力で市民を管理する理論でもあるので、
おだやかな市民活動では、力に負けてしまうことが多いでしょう。
そんな時に、力を持って市民側に立てる人が大切なのです。

新しい流れを育てるのは、強いリーダーシップではなく、
多くの人の叡智を集めた、ネットワークになるでしょうから、
僕らは方向を間違えずに、知恵を出し合っていく必要があるのです。
 
~追伸~
原発推進学者も、陳謝を始めています。
 
城南信用金庫脱原発宣言〜理事長メッセージ
 
これを機に、国のエネルギー政策が改まりますように!