新サンダーバード6号・7号・8号

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僕がまだ小さかった子どもの頃、好きだった人形劇?に、
国際救助隊「サンダーバード」の活躍を描いたものがありました。
アメリカの大富豪、ジェフ・トレーシーが作ったレスキュー隊で、
人工衛星(TB5号)から、地球上のあらゆる大災害を監視しており、
必要があると息子たちが、サンダーバード1号~4号で救助に向かう!
僕は幼心に、国際社会とはそのようなものだと期待したのです。

自分が大人になって、国境無き医師団の存在を知ったり、
各地で大災害が起きるたびに、世界中から駆けつける援助を見て、
人間って、やっぱりいいもんだなあ!って思ったりしている。
だけど未だに、北の脅威とか言いながら軍備の増強を願ったり、
国際紛争に軍事力で立ち向かおうとする、愚かな人も数多くいます。
そんな時代に、今回の福島原発災害に登場した自衛隊の放水車を見て、
思い出したのが、子ども心に残ったサンダーバードの姿でした。

単純に外敵を想定して、軍備を増強することは簡単ですが、
国民を本当に苦しめる真の敵は、外側にいるとは限りません。
経済発展の美辞麗句に乗って、我欲に夢中で走る巨大利権者たちは、
豊かさの根元である自然を、平気で踏みにじってきたばかりか、
科学技術に溺れて、平穏な市民生活さえ脅かすようになりました。
それは政治によってコントロールされるべきでしたが、政治家自身が、
大利権の片棒を担いで、破壊活動を手助けしてきたのです。

昔のように「何でもお偉いさんの言うとおり」と思う人は減っても、
それと同じくらい、新聞やテレビの論調を盲目的に信じる人は多くて、
いくら原発に反対者がいても、利権に群がる多数者によって推進される。
これこそ、多数決による民主主義の横暴な側面の代表でしょう。
得体の知れないマスコミ世論が良いと言えば、どんな正論も影を潜め、
欧米的な正論は、空気読む人の遠慮によって萎縮していく。
結果こうして大災害が起きるまでに、原発は増大してきたのです。

それでも昨日、必死に原発の暴走を止めようとする様子を見て、
航空自衛隊の放水車には、サンダーバードの姿を見てしまいました。
まもなく駆けつける予定の、消防庁ハイパーレスキュー部隊も、
やはり、サンダーバードの役割を担うものだと心強く思っています。
放射能は風に乗って動くので、まず左下の巨大送風機で安全地帯を作り、
そこに自衛隊の放水車が乗り込んで、荒々でいいから水を注ぎ込み、
ある程度の水が入ったら、右下の曲折放水車で狙い定めて水を入れる。

真ん中が7号ですから、左が6号で、右が8号で、順番通り、
人形劇でのサンダーバードは、5号までしかいませんでしたから、
これで6号~8号までの登場で、今回の災害も無事に救われるかも?
ちゃかして言っているわけではなく、これからの国防は軍備よりも、
こうした災害に対する防備のために、再編されるべきでしょう。
自衛隊は、防災隊か、環境自衛隊に変身すればいいのです。