巨大な雪のかまくら

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今日は八尾の山中にある石黒家へ、餅つきに行ったのですが、
まだ雪に覆われた畑地の一角に、巨大なかまくらが出来ていました。
独立して北海道で漁師をしている長男他、兄弟全員が帰っていて、
今年は雪が多いから、この巨大なかまくらを作ることになったようです。

小さい子はもちろん、中で寝ていたのは身長の大きな次男ですが、
天井も高くて広々としているから、かまくらと言うよりは雪の家です。
ただしあまりに大きくて中が広いから、炬燵があっても暖が足りず、
一人で長時間中にいると寒く感じるし、寝ていると背中が冷えてくる。
このくらい大きいと、大勢で中で遊ぶのがいいのでしょうね!

今日集まったのは、大人が12人くらいに子どもが4人くらい、
家の中でストーブのある居間に、全員が集まってワイワイしていると、
その熱気だけで、かなり暖房効果がありそうな賑やかさでした。
大人も子どもも、体が触れあうほどに密集してお茶など飲んで、
だけど思い思いに、ゲームをしたり本を読んだり話したり。

現代の暮らしでは、こうした人間の密集が少なくなっているけど、
密集しているとそれだけで、親しみが増すような気もしてくる。
さらに一緒に食事をして、一緒に餅つきなどしていると楽しくなって、
これだけで十分に幸せに思えてくるのは、僕だけなのでしょうか?

ここには電気もガスも電話もないので、いわゆるインフラがない。
水は山の沢水を引いており、灯りはランプを使っているし、
燃料は山で集めた薪を使っているので、健全な自然がインフラです。
誰でも出来ることではないにしても、多くの人ができる暮らしで、
持続可能な循環型社会の、一つのモデルと考えることは出来るでしょう。

今の時代に、言葉で立派なことを主張するリーダーは多いのですが、
参考にしたいと思えるような生き方をしている人は、あまりにも少ない。
そんな中で石黒家の人々は、僕らに多くのことを学ばせてくれる。
家族とは何か? 生活とは何か? 生きるとはどんなことか?
マスコミ社会の常識を脱いで、人間を考えることが出来る場なのです。