南砺市の若い力

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よく思うことですが、様々な市民活動に参加していると、
やがて社会生活をリタイアしそうな、60代~70代の人が多い。
余裕のできた人が、社会全体に関心を持つのはいいことですが、
そこに若い人がいないので、意見が偏らないか心配です。
もちろんどんなお年寄りにも、若い頃はあったわけですから、
自分の過去を思い出して、若者を思いやることはできるでしょうが、
新しい時代の感性に欠けるのは、致し方ないことでしょう。

南砺市では2年前から、若者を鼓舞する試みとして、
田中市長を塾長とする「七転び八起き塾」が始まっており、
すでに2期生が2年目に向けて、独自企画の検討をしています。
その企画の中で、僕自身も関心を持つ「場づくり」に関して、
具体的に検討する段階の、打合せに誘っていただいたので、
どんな話しか聞いてみたくて、出掛けていってみました。
2月5日に企画している、南砺市シビックプライドセミナーに、
役立てたい気持ちもあって、協力できるかとも思ったのです。

企画の主メンバーは4人でしたが、そこに僕ともう一人、
関西から戻って、次期塾生になろうとしている女性が加わり、
合計6人で、話の途切れる間がない活発な意見交換になりました。
それぞれ自分の想いを持ちながら、なかなか実現できないので、
こうした意見交換の場で、まず何が出来るかを話し合い、
誰でもが参加しやすい、情報交換の場作りを考えたと言うことです。
この考えは、「なんと素敵なツーリズム」でも同じことで、
もっと人の交流を進めたいのが、多くの市民の願いなのです。

今回は具体的に、塾長に対する企画発表の準備でもあったので、
あまりお邪魔しないで、聞き役に回るつもりで参加したのですが、
同じ想いの若い人たちと話していると、つい口が滑らかになりました。
そこへもう一人の参加者から、一緒にできそうな企画話しがあり、
さらに話題が盛り上がって、3時間を過ぎても終わりません。
こうしてみると、若い人たちも「まちづくり」に関心が高いのに、
なかなか意見を出す場に参加してこないのが、残念です。

ちょうど一人、南砺市協働のワーキンググループには参加していて、
その後の市民会議には参加しなかった女性が、この場にいたので、
どうして次のステップに参加しなかったのかを聞いてみました。
すると、想いはあっても自分には何も出来そうにないので、
どうしようか迷っていたら、七八塾を勧められたというのです。
たしかに60代の人が中心の会議で、20代の人が発言するのは、
なかなか勇気のいることでしょうし、批判されると立ち直れなくなる。
そんな思いから、若者だけの塾に参加したと言うことです。

せっかく市の未来をどうするかの、まちづくり市民会議なのに、
こうした志のある若い人の意見を採り入れられなくては、残念なので、
いずれどこかの段階では、突っ込んだ意見交換が必要になる。
そのときのためにも、若い人たちは若者どうして実績を積み重ね、
市の重鎮たちとも対等に意見交換ができる、基盤を持っていただきたい。
そんな気持ちで、自分にできることがあれば応援したいと思い、
これからの活動にも協力することを約束して、先に帰宅しました。

2月5日のイベントに向けて、この企画を具体的にどう応援できるか、
まずは4日に、ファシリテーターを交えた打合せで考えよう、
と思いながら駐車場まで行ったら、車が凍りついいてドアが開きません。
ドアの鍵が凍り固まって、手動でも開錠できないのです。
息を吹きかけ、手のひらで暖めて、やっと開錠できたところで、
車にこびり付いた雪を落とすのですが、凍り付いて簡単には落ちない。
これから今週末が寒波だと聞いているので、まずはこちらが心配です。