ようやく寒くなったけど・・・

イメージ 1
 
僕の住む南砺市では、今年も暖冬傾向が続いていますが、
昨日からようやく、冬の寒さを感じるようになりました。
メキシコの世界的リゾート地である、カンクンでは、
気候変動枠組みを話し合う、COP16が開催されており、
ガンガンに冷房の利いた会議場で、話しが硬直しています。

京都議定書でCO2削減の義務を負わないアメリカや中国を、
どうやって参加させるかが、最大の争点なのでしょうが、
各国は自国の利益だけ考えて、地球全体の視点がないのです。
ここで話が纏まらなければ、地球温暖化は止めることができず、
稀少動物の絶滅どころか、人類の未来も危うくなるでしょう。

いっそ会議場の冷房を止めて、暑さの中に身を置いたなら、
少しは温暖化防止を真剣に考えるのではないかと思うのですが、
彼らは自分で何かを判断できるわけではなく、政府の代弁人です。
つまりは一国の利益を担って、地球のことは二の次ですから、
他国よりも不利な条件になりたくないのは、当然のことなのです。

かくして自国の利益だけを考えているうちに、地球自体が困窮し、
総体としての世界が貧しくなるのだから、各国が貧相になっていく。
どこかで聞いたような話しだと思えば、今の日本がそのようで、
それぞれの個人や団体、企業などが、自分たちの利益だけ考えて、
全体としての自然環境を壊してしまって、問題を起こしている。

人間のやることは、個人間でも国家間でも同じようなものらしく、
総体としての視点を失って競えば、全体が貧しくなってしまう。
だからと言って、誰かが強力なリーダーシップを持って登場して、
すべての人を従わせて、問題解決しようとするのも危険です。
そうすると、なるべく経済開発などしない方がいいように思う。

先立つおカネがないと、何も出来ないと思い込んでいる人は、
結局いくら稼いでも何も出来ない人が、ほとんどであるように、
準備が整わないと何も出来ないのでは、何も出来ないのです。
出来る人は、出来ることから始めることで展開することを思えば、
僕らはそれぞれのレベルで、出来ることを実践したいと思う。

経済を拡大せずに、自然環境を育てて人の幸せを図ることは、
十分に考えられることですが、マスコミは決してそうは言わない。
いまや世界中のあらゆる場面に、確定されたかに見える利権があり、
利権によって保身する心が、事態を硬直化させているのかも・・・