「true tears」イベントin城端

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3年前に大ヒットしたらしい、アニメ「true tears」ですが、
舞台になった城端で「真実の涙をもう一度 true tearsイベントin城端
というものが催されると聞いて、どんなものか行ってみました。
「FMとなみ」の情報では、日本中から大勢の人が集まるので混雑する。
それでも2階席は南砺市民の特別枠で、整理券は当日朝配布する。
との情報だったので、9時20分の開場時刻に合わせて行きました。
すると前夜の荒天が響いたか、駐車場はガラガラで人出も少ない様子です。

整理券を受け取って2階席に行き、一階の様子も見ていましたが、
それほど混雑する様子もなく、順調に全作品の上映が始まりました。
僕は初めて見るアニメなのですが、高校生あたりにはよくある話しなので、
見ていると、自分がその年代に何を考えていたかを思い出します。
午前10:20に始まって、午後7:30まで長丁場のイベントですから、
上映の途中で、二回ほどステージ・イベントもありました。

その一回目で、ステージ上のゲストに「乃絵」役の声優が現れると、
会場内で野太い男たちの歓声が、「ウォ~」とばかりに沸き立ちます。
なるほど、集まったファン層はほとんどが10代後半~30代の男性で、
女性ファンはそれほど多くないし、南砺市民の優先枠に若い人さえ少ない。
どうも市民優先席は、何があるのかと覗きに来た中高年が多いのです。
あるいは、何か“まちおこし”のヒントを探しに来たような人で、
どちらにしても、「true tears」のファンだとは思われません。

アニメの声優に、野太い声でウォ~ウォ~と騒がれたり拍手されたり、
こうしたイベントが、はたしてまちおこしになるのかどうかも疑問ですし、
例えば宮崎駿夫のアニメのような、深い人間的洞察も感じない。
熱心なファンが来るのはいいのですが、文学作品ほどの内容も感じない。
市民はこうした人が増えることを望んでいるのか?と疑問になるし、
連れの女性は、「恐いので帰ろうかと思った」と言っていました。

彼らは何も、人に迷惑になることをしているわけではないので、
こうしたイベントは、自由に企画してやればいいとは思いますが、
だからと言って、これが“まちおこし”には繋がらない気がしました。
まちおこしにはもっと、年齢性別を超えて関心を持てることでないと、
市民全体の一体感や盛り上がりは、作れないと思うのです。
このところ南砺市では、次々に様々な試みが続いているようですが、
その先に何を目指すのか、基本的な方向性が見えないのが心配です・・・