バニラ・スカイ

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今日の午後は、雲一つない快晴でした。
そのうち雲が出るだろうと思っていたけど、
夕方になっても、雲は一つもないままで、
そのまま太陽は、西の山端に沈んでいきました。
なぜだか“バニラ・スカイ”と言う言葉が、
自然に浮かんできたので、そう名付けてみました。

砺波平野で、この何年かの記憶を辿っても、
これだけまったく雲のない夕日は、記憶にない。
夕焼けにもならない、微妙な空の色彩は、
二度とお目にかかれないのではないかと思う、
何か不思議な神々しさを、感じさせるものでした。

思わず車を止めて、シャッターを押した、
これがその写真ですが、あまりに美しいので、
二度のシャッターは、押すことが出来ませんでした。
まさにこの一瞬の、この色合いがすべてなのです。
フォトショップで加工することも可能ですが、
この写真は、手を加えずにそのまま載せました。

実際には、もっとずっと大きなサイズの写真で、
ここに載せたのは、ブログ用に小さくしたものです。
それでも、山の稜線に縁取られた色の神秘さは、
何とも説明しにくい、完璧な世界を伝えてくれます。
なぜともなく、神聖なものを感じさせるのです。

ここはどこなのか、そもそもこの風景があやしく、
砺波平野のどこに、こんな風景があるのかと訝しむ。
ある一瞬に、異次元のパステージに紛れ込んだか、
植物や木立に潜んで暮らす、人の気配がわずかにする。
バラバラだったものが、にわかに整いを得て、
夢の世界を醸し出したかのようにも見えるのです。