キャッチ・マジック

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富山県生涯学習カレッジ、富山県立志貴野高校、
高岡市立図書館、高岡市男女平等推進センター、
高岡市教育委員会生涯学習課、等が実行委員会を組んで、
今年も「ウイング・ウイング祭」が開かれています。
日程は5日(金)~7日(日)の三日間ですが、
5日には別の用事で「ついで」もあったので行ってみました。

いろんな催しの中で、5日の午後に設定されたものから、
特に関心を持ったのが、次の二つだったのですが・・・・。
一つは、
◆教養講座「新たな出会いや夢を求めて」
 演題:富山の温暖化とエコライフについて
もう一つが、
◆特別講座「現代に活かす江戸時代の文化・風俗」
 茶菓が付いて500円の有料、定員40名

ちょうど時間も同じだったので、両方は参加できない。
そこでどうしても、キャッチコピーに目が行きます。
今の自分はたくさんの出会いや夢の中にいて、
これ以上の出会いや夢を求めるよりも、もっと実用的に、
古い文化の中で、今に活かせるものが何かを知りたい!
そう思って、500円を支払って特別講座に参加しました。

しかし、こんなことを言うのは心苦しいのですが、
キャッチコピーと内容が、まったく一致していません。
講師として、金沢学院大学の教授がお話しされた内容は、
ほとんどが江戸時代の大奥のことで、何を現代に活かすのか?
ちっともわからないまま、僕は眠くなってしまいました。

たしかにマスコミの芸能情報などを見れば、大奥の話題は多く、
今も新作映画で、「大奥」が公開されているようですから、
それが現代に活かす?話しだったのか?よくわかりませんが、
打合せの足りない“おざなり企画”の感じがしました。
この講師の先生は、中世日本史が専門のようですから、
企画さえしっかり出来ていれば、もっと別の話も出来たはず。
僕のように思い違いの参加は、防げたはずなのです。

話の途中から、何度も居眠りをしてしまった僕ですが、
大奥の待遇はどうだったとか、江戸初期と後期では違うとか、
中でどのような生活が行われていたとか聞かされるばかりです。
もう少し現代に活かせる、江戸文化の紹介を期待した僕は、
当時の大奥の様子を聞いて、何を現代に活かすのか?
最後まで、ちっともわからずに時間が過ぎてしまいました。

僕らは、キャッチコピーや題名からしか内容がわからないので、
もう少し内容に即した題名やキャッチにしていただくか、
キャッチコピーに応じた、話の内容にしていただきたかった。
大奥の話しだと知っていれば、特別講座ではなく、
教養講座の方へ参加していたはずで、こんなことが続けば、
講座の信用も、次回からの参加者も減っていくでしょう。

僕らは市民活動として、何か企画するときには、
題名からキャッチコピーから、企画の内容まで吟味して、
誤解のないようにするのは、参加者に対する最低限の礼儀です。
この企画をした人たちは、何を考えていたのでしょうか?
それともやはり、大奥にこそ現代に活かす何かがあるのか・・・?