DVのない社会を目指して

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今週末の三日間は、切れ間無く多忙なのですが、
その中から一つ、参加した催しを紹介しておきます。
僕が所属するNPO「Nプロジェクトひと・みち・まち」が、
今回初めて南砺市で行う、DVのない社会を目指す企画です。

このDVの問題は、とても難しいものでもあるし、
僕自身も有効な解決策が見えているわけではないので、
今まで参加したことは無く、今回が初参加でした。
話をしてくださったのは、高岡市の長守信子相談員で、
不案内な僕にもよくわかる内容で、聞きやすかったです。

話の内容としては、
◆DVとは
◆DVによるさまざまな影響
二次被害とは
◆相談の現状
◆私たちが出来ること
となっており、今まで実際に受けた相談からのお話でした。

印象に残ったのは、DV加害者のほとんどが人前では優しく、
人当たりもよいので、どうしてこの人が?って印象だとのこと。
そして身体的暴力、経済的暴力、性的暴力などがある中で、
どの場合にも一番の問題は、精神的なダメージだと言うことです。

さらには、被害者を救済する方法はある程度整ってきたけど、
加害者を罰したり、矯正させたりする有効な手段が無く、
こうした人は、何度も同じDVを繰り返す可能性が高い!
との指摘も、問題の根の深さを物語っている気がしました。
加害者は、相手に対する思いやりの心に欠けているのでしょう。

直接当事者ではない、僕らに出来ることとしては、
被害者から相談されたときに、
◇その人を責めない・・・「なぜ分かれないの」
◇おどさない・・・・・「殺されるかもしれない」
◇軽視しない・・・・・「たいしたことない」
◇疑わない・・・・・「うっそー」「ほんと?」
◇否定しない・・・・・「許してあげたら」
◇他人と比べない・・・・「あのひとよりまし」
精神分析しない・・・「本当はそう思っていないはず」
◇指示や命令・・・・「落ち着きなさい」
◇忠告の押しつけ・・・「家族に話すべきよ」
◇主導権を握る・・・・「信じて。何でもやるから」
◇非難・批判・・・・・「どうしてもっと早く言わないの」
◇同情・気休め・・・・「かわいそうに」
などを言わないようにとの注意もありました。

こう指摘されてみると、いかにも言いそうなことばかりで、
それじゃ、どんな受け答えをすればいいのか困りますが、
基本は、余計なことを言わずに話を聞いてあげることでしょう。
そしてこれはDVだな!と思ったら、経験豊かな相談員や、
相談するところがあることを、教えてあげることが大切なようです。

長守相談員からの話を聞いたあと、意見交換の時間もあり、
20人ほどの参加者は、活発な意見交換をしていました。
高齢者の場合は、男性が絶対に自分を曲げないので苦労するとか、
若い人を含めて、こうした問題を起こす人は基本的に、
コミュニケーションの能力が足りないようにも思われました。
 
念のため、富山県内での相談窓口は各市地域にありますが、
わからない場合は、県の相談センターで最寄りの場所を教えてくれます。

女性相談センター 電話:076-421-6252