Nプロ総会

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特定非営利活動法人Nプロジェクトひと・みち・まち」
通称Nプロの、2010年度総会があったので、参加しました。
現在は正会員、賛助会員、準会員合わせて二百人を越える会員数ですが、
総会での議決権を持つ正会員数は36で、この日は22人の出席、
委任状を含めると、ほぼ全員による総会だったようです。

僕がNプロに参加しているのは、まちづくりに関心を持っているからで、
将来の人々の安心な暮らしを考えたときに、有限な資源をなるべく使わない、
持続可能な社会で、人々が人として幸せに暮らせることを望むからです。
そのためには、まちがそのような思想で設計されていく必要があり、
現在のように、車中心の経済拡大を促すまちづくりでは困ります。
そこで、将来にどんな街が良いかを検討し、それを提言するNPOです。

主に高岡市での活動が多く、今年度の事業計画は以下の通り。

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(1)ひと・みち・まちに関する調査・研究事業
  ・高岡自転車マップ調査・制作事業(市助成事業)

(2)ひと・みち・まちに関する情報発信・普及啓発事業
  ・Eフェスタ2010ワークショップ開催
  ・Nプロだより3号発行
  ・各種報告書作成

(3)地域づくりビジョン、プランの策定・提案事業
  ・高岡自転車マップ調査・制作事業(市助成事業)

(4)ビジョン、プラン実現に向けた市民、行政、企業、大学などの連携・協働事業
  ・ピンクリボンキャンペーン(企業、民間団体とのコラボレーション、市助成事業)
  ・協働セミナー(県委託事業)

(5)男女平等・共同参画のための個人、市民団体、企業、自治体への支援事業
  ・女性と健康講座〈楽集会〉
  ・DV防止関連講座

(6)その他事業
  ・未定
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僕としては、もっと積極的に「将来のまちづくり」を提言していきたいのですが、
今のところ直接そうした「将来のまちづくり」を検討することは少なく、
場所が遠いこともあって、Nプロの事業や勉強会への参加も減っているのが現状です。
しかしながら僕が住む南砺市も、Nプロがある高岡市も、同じ砺波平野にあって、
こうした地域全体が、協調して将来のまちづくり構想を持たないと地域の自立は難しい。
そのまちづくり構想の基盤が、相変わらず道路整備や観光誘致では、
政府の補助金目当てであり、補助金が終われば終わってしまうものでしょう。

そこで本来の砺波平野が持つ資産は何かと考え、それを活かす提言が必要で、
目先の補助金に飛びつく政策よりも、まず砺波平野の将来像を見定める必要があります。
すでにアメリカ型の大量消費型社会では、地球環境が維持できないことが明白なので、
世界では今、それぞれの地域にあって持続可能な循環型社会の模索が始まっており、
豊かな水資源と肥沃な砺波平野を持つこの地域は、世界有数の豊かな可能性を持っている。
それを活かすも殺すも、これからどんなまちづくりをするかに掛かっているのです。

徒歩や自転車によるまちづくりを進めるのも、そうした背景があるからで、
◆お金に頼りすぎない、◆車に頼りすぎない、◆人間関係を大切にしたまちづくりは、
こうした世界的、時代的要求を実現するための、大切な要素になるでしょう。
僕が南砺市の「まちづくり条例」に関心を持って、市民会議に参加しているのも、
まったく同じ理由からのことですが、まだなかなか連携できないのが実情です。
砺波平野には多くの先進的な試みがありながら、それがうまく連係機能していない。
Nプロには、そうした市民活動の連携作りにも期待したいと思っています。