ノルウェーと日本

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鎌仲ひとみさんが、原発問題の比較国としてスウェーデンを取り上げ、
比較してわかる日本のエネルギー行政のお粗末さを、痛感させられました。
それと同じくらい、三井マリ子さんの紹介によってノルウェーを知ると、
この国も日本とは比較にならない、福祉や環境意識が進んでいることがわかる。
こうした北欧の国々と日本は、何がそんなに違うのでしょうか?

今回僕らは、Eフェスタのメインイベントに三井マリ子さんをお招きし、
主に男女平等の視点から、ノルウェーと日本の現状を学ぶことにしています。
明日4日(土)の夜7時からは、「三井マリ子さんと話そう」があり、
明後日5日(日)の午後1時半からは、メインイベントとして、
ワークショップと講演「100年遅れを挽回するには」があります。
いずれも参加費は無料で、高岡ウイングウイングでのEフェスタの一環として、
企画されたものなので、是非とも多くの人に参加していただきたいですね!

そのイベントの準備として、ノルウェーの政治の様子を調べていたら、
これがやはりスウェーデンと同じように、ほとんどボランティアなんですね!
政治は特別な人のものではなく、住民全てが関わるものだから、
多くの人が自発的に関心を持っており、必要に応じて議員にもなる。
議員報酬も、年間4500万円近い日本の国会議員報酬は世界の非常識だとして、
例えば高岡市の市議会議員報酬が、年間880万円くらいと聞いていますが、
これがノルウェーでは、会議一回につき5000円程度しか支払われません。

このように地方の議員がボランティアなのは、スウェーデンでも同じで、
彼らが議員になるのは、自らの収入や利権確保のためでない民主主義がある。
政治はそこに住む全ての人が否応なく関わることだから、政治参画が必要だ!と、
いくら言ってみても、カネと利権に目のくらんだ人しか政治家にならない国では、
多くの市民は、政治を自分のこととして考えられなくなっているのでしょうか。
そんなのはイヤだと思えば、自らが参加して政治を変えるしかないのに、
日本では旧態然として、お金に執着する人たちによる政治が続いています。

国会議員の数を減らす減らすと言いながら、ちっとも減らせないのは、
それを決めるのが、利権と保身にしがみつく議員自身だからなのでしょう。
そもそも日本の国会議員は、なぜ4500万円もの高額報酬を受け取るのか?
これを1000万円以下にすれば、議員定数はもっと簡単に減らすことができ、
議員歳費は一気に大幅に減らすことが出来るのに、誰もそうは言いません。
さらに戸別訪問で政治を語れば、選挙でお金がかかるという発想の卑しさで、
日本の選挙では、相変わらず名前と政党名の連呼が煩いですね!

議員の仕事がボランティアに近いものになれば、意識も変わって、
収入が少ない人も無理なく暮らしていける、福祉社会が実現するでしょう。
それが当選さえすれば大金持ちで、利権に胡座をかく政治家ばかりでは、
そんな議員に、社会的弱者のない福祉国家など、いくら借金しても出来ません。
せめて借金を、これ以上増やさないで欲しいと願うばかりですが・・・