DVDを見て考える、勉強会から

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昨日の午後は、「DVDで考える21世紀・僕らの課題」
と題した、生涯学習センターの市民講座で、第3回目の日でした。
5月には「エンド・オブ・サバービア」で、枯渇資源を学び、
6月には「山のかなた」で、原子力発電の問題を取り上げて、
今月7月は、「エンデの遺言」でお金の問題を学習しています。

根元的にお金を問う「エンデの遺言」を知ることによって、
僕らはお金が持つ二つの性格を、分けて考えられるようになる。
そうすると、現代社会が抱えている貧富の格差がなぜ起きるのか?
そうならないためにはどうすればいいか、わかるのですが、
笑っちゃうくらい、日本の政治家はそうしたことを言いません。

すでにこの作品が作られてから10年以上が過ぎて、
脱金融利子経済社会の模索は、世界的には始まっており、
フランスでは経済縮退政策が、政治議論に上っていると聞きます。
また脱米国色を鮮明にしている南米諸国では、先進諸国の罪を問い、
拡大経済ではない、地域文化重視型の国造りが始まっている。

僕が企画した学習会の申込者は、わずか6人の応募で、
毎回の出席者は、3~4人に過ぎないのですが、内容は濃い。
今回も3回目にして始めて出席された方も、作品の内容に驚かれ、
見終わった後の議論は、熱のある活発なものになりました。
それだけの内容がある作品ばかり、選んで作った講座なのです。

今後の予定としては、8月に「食の未来」で遺伝子組み換え食品、
9月には、「懐かしい未来」で経済開発の正体を考えます。
そして最後の10月には、「サルー!ハバナ」で農業の問題です。
これだけの材料をそろえて、富山県下一斉に募集しても6人の応募。
僕の信用の無さがあるにしても、まだ問題意識も低いのでしょう。

問題意識がなければ、問題が解決するはずもないので、
まだ当分は、破滅型の経済成長路線が進んでしまうのでしょうが、
いずれは否応なく、循環共生型の社会にならざるを得ません。
そのとき安定した社会を築けるのは、食とエネルギーの自給できる、
地域社会連合のような、ネットワーク社会になるしかないのです。

先日の東京平和映画祭でも、一本映画を仕入れてきましたので、
出来ればこの映画「どうする安保!」は、別に勉強会を開きたい。
せっかく良いドキュメンタリー映画が増えてきているのに、
市民はまだまだ、人を小馬鹿にしたマスコミ報道に踊っています。
世界はもう後戻りできないのに、なぜ前を向かないのでしょう・・・