「城端線を考えるシンポジウム」

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2014年度の北陸新幹線開業予定に合わせて、
JRの在来線を、どのように位置づけて運営するかは、
時々話題になったりしていますが、城端線のような枝線は、
経営が成り立たないことを前提に、あまり話題になりません。
このままで行けば、第三セクターとなって自治体が応援し、
存続させるかどうするかは、住民の選択に掛かってくる。

そんな状況の中で、富山県呉西地区公共交通再生研究会が、
様々な検討を始めたことは、以前にもご紹介したとおりですが、
今回はシンポジウムが開催されると聞いて、行ってきました。
第一部の基調講演は、前回の内容とほぼ同じ感じで、
その後のパネルディスカッションでは、城端線の最利用者、
地元の高校生も加わって、意見交換というスタイルです。

これは現状を聴取する会としては、良かったでしょうが、
それ以上の、今後の城端線がどうあるべきかの話にならない。
会場の質問者で一人、城端線が独立して採算が合う訳ないから、
いずれ補助金を目当ての第三セクターにならざるを得ない、
それを自治体で維持する気があるかどうかの問題だ!
と発言されたのは、これも確かにその通りの話なのです。

しかし前回の話の中で、城端線を単独では考えないで、
砺波平野全体の将来をどう考えるかと、合わせて考えないと、
建設的な意味のある議論にならないと話し合ったのではないか?
その話し合いを受けてのシンポジウムなら、その後の展開を、
聞かせて欲しかったのに、まったく何の話も出ませんでした。
しょうがないから質問しようとしたら、時間切れでした。

今回は会場も大きく、壇上にパネラーを並べたシンポですから、
一つ質問があるたびに、写真の7人が順番に意見を述べて、
時間ばかり掛かって、ほとんど議論らしい議論になりません。
詳細な議論は研究会の方で行い、今日のような会では、
多くの人に会の存在を知らせることが、目的なのであれば、
それはそれで仕方ないこと、僕の出る幕はなかったようです。

「問題の解決にあたり、住民一人一人が自らのライフスタイルや
 価値観を考え直す機会を創出し、自分たちの街や、コミュニティー
 に積極的に関与した、住民本位のまちづくりを目指す中で・・・」
研究会の設立趣意書には、このように書かれているのですから、
本来は、もっと突っ込んだ議論がされればいいと思うのですが、
それは研究会に入会しないと無理なのかも知れませんね。