公共交通再生研究会

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城端座の会議室で、民間の人々が立ち上げた研究会、
「公共交通再生研究会」が開かれると知り、行ってみました。
福光にある合同会社「地創研」内に、暫定事務局を置いて、
今回の研究会は、広く会員を募る意味もあったようです。
僕はほとんど収入がないので、正式な会員にはなりませんが、
許される限りの議論には、参加したいと思っています。

研究会は盛況で、事務局が予想したよりも人が集まったのか、
二人掛けに準備されていた机を、急遽三人掛けして椅子を増やし、
将来の公共交通に関心を持つ人たちで、一杯になりました。
今回は特に、城端線に関しての資料提示や「RACDA高岡」による、
城端線の利用状況の話もあって、それも興味深かったのですが、
参加者の熱心な意見が絶え間なく出て、活発な研究会となりました。

最初にRACDAさんから、「城端線利用状況データ発表」があって、
その中で、城端線氷見線を繋ぐ話が出てきましたので、
僕の方から、これは当面不可能になったのではないかと質問しました。
すると別の参加者から、現状として出来ないことを嘆くのではなく、
市民が「どうしたいのか」の議論から始めよう!との意見が出ました。
城端線の将来に関しても、ただ予測データを丸飲みするのではなく、
将来の砺波平野にとっての、城端線の役割を考えることから始め、
将来の市民生活のプラニングと合わせて考えよう!と言うのです。

もちろん僕に異存はなく、まさにそれが望むところなので、
さっそく本題に入り、熱のこもった意見が次々に出てきたのです。
南砺市は保守的で閉鎖的な地域ではありますが、独特の感性もあり、
自分の意志や意見を、個性的に強く持っている人が多かったりします。
それがうまく出れば、余所にないユニークな地域づくりも可能で、
自然環境だけではない人間力こそ、南砺市の豊かさでもあるのです。

ところでこの研究会は、南砺市の将来を考えて始まったものですが、
富山県呉西地区を一体で考え、砺波平野全体の交通を視野に入れます。
そのために、直接城端線の駅がある地域の人ばかりではなく、
僕のように駅のない井波地区の人や、広域的に考える人も参加。
次期参議院議員選挙への立候補を予定されている、相本さんも、
飛越地方全体の将来プラニングを持つことの大切さを力説されました。
新幹線後の在来線を、将来不要になるものと考えるのではなく、
将来の住民に役立つものとして、可能性を探る必要があるわけです。

議論は白熱しましたが、さいわい南砺市議会議員も参加されていて、
こうした議論を市民だけでやるのではなく、行政も一緒になって、
経費を行政が出す委託研究として、提案してもらうことになりました。
市民は僕を含めて、バラバラと情報を持っているだけなので、
こうした情報を一括して公開、検討する場が必要だったわけです。
市の将来を考える市民の研究会に行政が参加すれば、大きな前進です。

いただいた資料の中には、H27年の城端線時刻表がありました。
将来予想の時刻表ですが、そこには砺波折り返しの便が増えており、
砺波までは需要があっても、その先は需要が少ない試算です。
今の利用状況のままに延長すれば、たしかに間違いなくそうなる。
だからこそ今のうちに、砺波平野一体の公共交通網をどうするのか?
市民から立ち上がった議論を、大切に育てたいと思うのです。



席を動きにくかったので、写真は僕から見て反対側の参加者です。
主催者などは、主に手前側で写っていませんのであしからず。(^_^;)