名護市長選挙結果、その後

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結果はわかっていたようなものですが、
名護市長選挙で、基地移設反対派の候補が当選しました。
昔の自民党政権下では、辺野古移設は揺るがないものと諦め、
見返りに何を得るかが、選挙の現実的な争点だったかも知れない。
ところが政権交代で、鳩山政権が出来たことによって、
辺野古に新しい基地が出来ずに済むかもしれない!と考えた。
そこで行われた市長選挙なので、反対派が票を伸ばしたのです。

さて、ここからがまた奇妙な報道がまかり通ります。
僕はそう多くテレビを見るわけでもなく、新聞も買わない、
したがってつぶさに調べたわけではありませんが、
目に止まる記事の多くは、平野官房長官の発言に対するもの。

「選挙結果は民意として尊重するが、
    政府はこれを斟酌しないで0ベースで移設先を決める」

この発言を巡って、いくつもの新聞、テレビ、WEBニュースが、
一斉に批判しているのが、僕には奇妙に見えました。
その多くは、有権者の民意を無視する発言だ!と言うものですが、
普天間基地移設に関しては、去年から名護市長選挙が重要と言われ、
その際に、
「安全保障の問題を一地方選挙で左右されてはならない、
   国が責任を持って決めるべき案件だ」と言われていました。

確かに、当事者となる地方の住民が基地を望まないからと言って、
それで基地が出来ないなら、日本中に米軍基地は出来なくなります。
あるいは、基地の出来ないことが、その地方住民の責任となって、
自治体住民が重い責任を負わされる可能性だって、出てくるでしょう。
それを思えば、「政府の責任で!」とする発言は納得できるものでした。
それなのに、この平野発言を叩くことにどんな意味があるのか?

新しく市長になった稲嶺進さんも、マスコミに乗せられたのか、
有利な交渉をする前に、平野発言を問題視する発言をしています。
野党ばかりか与党内でも、この発言を問題視して批判しており、
さすがにまずいと思ったか、小沢さんが名護へ飛んで市長と話す。
やっぱり新人ばかりだと、周囲に踊らされやすいのでしょう。
もし僕が官房長官だったとしても、同じことを言ったはずであり、
鳩山さんも、これは批判されて覆せることではないと思う。

さて、そうは言っても、現実に辺野古移設になってしまえば、
こんな議論したことさえ、バカバカしい結果になってしまいます。
あくまでも辺野古移設はないと信じて、鳩山政権の交渉力を期待します。
それが出来なかった時は、政権交代も時間の無駄だった!ってことで、
核燃サイクル推進のエネルギー政策を、止める意味からも、
社民党共産党を、応援するしかなくなるのかも知れません。