「本牧百貨店」のこと

年末から年始にかけて、このブログで、
小説「本牧百貨店」をアップしています。

これは以前、横浜に暮らした頃に書いたものですが、
何でもお金で買おうとする社会に、疑問を抱いたときに、
欲しいものは何でも買える「本牧百貨店」を設定して、
何でも手にはいるなら、人は何を欲しがっているのか?
と問いかけてみた作品でした。

欲しいものは何でも揃っている本牧百貨店で、
あなたの欲しいものは何なのか?を問いかけたのです。

それから僕は、この問いかけを長く続けたのですが、
大切なものはお金では買えない、むしろお金は人を疎外し、
お金による消費拡大は、人間性を破壊させると知ったのです。

だけど多くの人が思っているとおり、
現代社会をお金無しで生きることは出来ません。
社会システムが、お金によって組まれているからで、
しかもこの全てが間違っているとは思われない。

そんなときに僕は、E.F.シュマッハーを知り、
「 Small is Beautiful 」を知ったのです。
そして「エンデの遺言」や「懐かしい未来」など、
金融マネーや拡大経済が持つ破滅性に気づき、
そうではない、循環共生型の生き方に挑戦していく。

その意味で、この「本牧百貨店」は僕の原点でした。
それを今、ここに来ていただいている皆さんにお見せして、
今一度、皆さんにも考えてみて欲しいと思うのです。
「あなたの、欲しいものは何なのか?」と。

小説「本牧百貨店」に対して、
何か感想があればお寄せください。