無知な人を騙しても?原発推進?

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少しは原子力発電の事情を知っている人なら、
このばかばかしい広報内容を簡単に否定できるどころか、
そうではない選択肢だってすぐに提示できる時代です。
それなのに、小中学生や女子学生を無知と決めて教える広告に、
どうして膨大な資金が使われているのか、理解に苦しみます。
これを見せて、無知な人を原発賛成に導こうとする姑息な人には、
心底から、軽蔑する気持ちを抱かずにはいられません。

原発推進のこの凄まじい広報費は、誰が支払っているのか?
http://www.tepco.co.jp/pavilion/energy/main.html
内容のむなしさと、企画した人間の「無知な人を騙す卑劣さ」に、
呆れる怒りと腹立たしさを覚えながら、最後まで見終えました。

自然エネルギーを利用するとき、考慮の必要があるいくつかのことは、
原子力利用に比べれば微々たる問題なのに、ことさら大きく取り上げて、
風力は風が吹かないとき、太陽光は天気が悪いときを心配だと言う。
それなら小水力発電や、地熱発電や、海流発電はどうなのか?
自然エネルギーの利用とは、そうした総体利用でやるのが常識で、
そのためのスマートグリッドを、東京電力はわかっていないのか?
しかも原発燃料だって、稀少有限資源として奪い合いが始まっているし、
そうでなくても被曝や破滅的事故の脅威など、原発は問題だらけです。

世界に目を向ければ、一方ではこんなシンプルな未来提言もある。
http://bit.ly/4LdJG8
こうしたR水素利用の実現さえ夢ではなくなっており、
日本にも、R水素ネットワークが出来ている時代なのです。
http://rh2.org/
たとえこれらの技術が、今はまだ間に合っていなくても、
原子力発電なしで、人を幸福にする電力需要は満たせます。

昔の電力会社には、優れた頭脳が集まっていたと聞きますが、
今の電力会社の社員は、どこまで遅れた頭脳になり下がったのか?
もしもこの広告が、我々が支払う電気代から出ているのだとしたら、
僕らは電気代を払いすぎていると言うしかないし、電力会社は、
間違った方向性で、会社ばかりか日本の将来さえ危うくしている。
この愚かしさに気づいた人たちは、これから生まれてくる子供たちに、
負の遺産ではなく、豊かな希望を残さなくてはならないと思う。

そのために僕らに出来ることは、まず大きな力に騙されないこと。
どんなにささやかでもいい、問題を起こさない生き方をして、
人が生きていくために不可欠の、豊かな自然を育てていく、
それ以外に道はないと、自覚して生きる必要があると思うのです。

確かに核反応はCO2を出さないかも知れませんが、
原子力発電所は、膨大なCO2を排出をせずには成り立たないし、
そうでなくても、被曝の被害は取り返しのつかないものです。
しかも世界でも有数の火山性地震発生地に建てた原発は、
いつこの国を滅ぼすような事故が起きても不思議はない上に、
原発の稼働で日々増え続ける放射性廃棄物をどうするかに至っては、
未解決のまま、将来の子どもたちに負の遺産を増やし続けている。
こんな巨大な害物は、少しでも早く無くすしかないのです!