「とやま憲法フェスタ」へ

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富山市自治労会館で、今年二度目の憲法フェスタがあり、
「山のかなた」上映会があると聞いたので、行ってみました。
午前10時半からの上映会でしたが、音声があまりにも悪くて、
話している内容が聞き取れないかと思えば、大音響になったり、
散々な状態ではありましたが、内容は良かった気がします。

このDVDを作ったのは、「Stop ザ もんじゅ」の脱原ネットで、
日本の原子力開発の問題点を、うまく整理して紹介しています。

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第1章「もんじゅ
   敦賀高速増殖炉もんじゅ」とはどんなものかを紹介し、
   その事故とは何だったのか、専門家が答えて説明します。

第2章「再処理」
   日本と世界各地での核燃料再処理の現状を紹介して、
   その高いリスク故に、各国が撤退する様子を示します。

第3章「ヒバク」
   典型的な原発事故であるチェルノブイリと同様に、
   次々に事故を起こす、日本の原発事情を紹介します。

第4条「地震原発
   さらに日本では、どこで大地震が起きても不思議ないので、
   地震による災害は、壊滅的な原発震災になることを解説する。

第5条「代替エネルギー
   こうしたハイリスクの原発をやめ、自然エネルギー発電で、
   次世代のエネルギーをまかなう必要性を、訴えています。

締めくくりとして、
これまで日本の原発が大災害を起こさなかったのは、
様々な偶然によるラッキーがあったからに過ぎないと言います。
刈羽原発を襲った中越沖地震は「ポツダム宣言」であり、
この宣言を受けて、少しでも早く原発を停止しないことには、
やがて原発によるヒロシマナガサキが起きるだろうと言うのです。
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映画を見終えて別の部屋へ行くと、広河隆一写真展がありました。
通路と個室を使って、通路にはイラク劣化ウラン弾の被害者の写真、
個室には、チェルノブイリで今なお続くヒバクの苦しみの写真です。
こんなに多くの人々を苦しめながら、なぜ原発は止まらないのか?

そう思っていたら、ちょうど午後から、同じ会場の別室で、
原発ジプシー(公表されないヒバク労働者)を扱った映画の上映と、
ミニセッションがあると知って、帰る予定を変更して参加してみました。
それは映画「生きているうちが花なのよ、死んだらそれまでよ党宣言」
を見て、憲法とは何かを考え直そうとする集まりのようでした。

6月の東京平和映画祭でも、ヒバク労働者の問題映画がありましたが、
今日見た映画は、1985年に公開された古い映画にもかかわらず、
今と変わらない「原発で働く」とはどういう事か?が見えてきます。
巨大な利権とやくざと国家権力が手を結んで、ヒバクシャを隠していく。
先日NHK番組で問われた、放射性廃棄物の将来に渡る問題と共に、
今この瞬間にも増え続ける、ヒバクシャの問題は深刻なのです。

せっかく政権が交代しても、原発問題は先送りされたまま、
政府は早々と、核開発の継続をエネルギー政策の柱と位置づけます。
今日の憲法フェスタに参加した僕は、あらためて、
一部の人の利益のために誰かが犠牲になるこの国において、
憲法で守られるのは誰なのか?を、考えずにはいられませんでした。