秋雲、ナラ枯れ、映画会

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空には秋の鱗雲が広がるようになりました。
まだ8月のことで、しかも10日ほど前までは、
梅雨が明けないような、雨続きだったことを思えば、
夏はどこへ行ってしまったのかと訝しく思います。

そんな早過ぎる秋到来に誘われたわけではありませんが、
八尾の山中に暮らす、森家と石黒家の子どもたちに、
大きなスクリーンでの映画を見せたいと思って、
プロジェクターとスクリーンを持って行ってきました。

その道すがら、山を見るとあちこちに赤茶けた木が、
まるで紅葉が始まったかのように、目立って見えます。
いくら何でも紅葉には早すぎるので、聞いてみたら、
ブナの木が、大量に立ち枯れ始めているとのことでした。
写真はわかりやすいように、少し加工してあります。

僕らは子どもたちに、健全な自然環境を残せるのか?
今ある地球資源を、今の利便性のままに使い果たして、
さらには大量のゴミや、放射性物質まで未来に押し付ける。
こんな人たちが子育て支援だなんて、大嘘でしょう!

もう何度も何度も、繰り返し言っていることですが、
人間にとって一番大切なのは、自然環境を破壊しないこと。
おカネなんかいくらあっても、自然環境が壊れてしまえば、
人は生きていけないし、逆におカネなんか無くても、
自然環境が豊かなら、人は工夫して生きていけるのです。

こんなあたりまえのことがわからなくなった人間は、
遅かれ早かれ、滅びるしかない!と言う人もいますが、
人間には、過去を振り返り、考え、話しあうことによって、
現在の単純な延長や、惰性ではない未来を作れるのです。

午後から子どもたちと、三本の映画を楽しみました。
「 ZATHURA 」と「 NIM'S ISLAND 」は荒唐無稽でしたが、
その中には、子どもたちに伝えたい人間の真実がありました。
人が子どもを大切に思うのは、そこに自分がいるからです。
自然を大切に思うのも、自然は自分でもあるからです。

お母さんのリクエストだった「西の魔女が死んだ」は、
いかにも日本人らしい真面目さで、深刻な内容のものでした。
でもどちらにしても、人は様々な形で思いを人に伝えたい!
自分と同じ他者の大切さを、忘れない人間でいたいものです!