夏旅報告(珊瑚礁の恵み)

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今年の石垣島では、一度も天気が崩れず、
特に7月24日から8月1日までの8日間は、
毎日違う場所で海に潜り、夜はお酒の連続でした。
さすがにもう若くはないので、後半はバテ気味で、
車での移動中に眠くなって、運転を休んだこともある。
それでも翌日になると、海に行きたくなるのですが。

以前は海に入りさえすれば、様々な貝や魚が捕れて、
それを食べて暮らすのが、あたりまえだったのに、
この10年間で、生き物は激減してしまいました。
今年8日間の潜りで獲れたのは、わずかなサザエと、
高瀬貝とシャコ貝、ノコギリダイも姿が少なかった。
でも、久しぶりに獲って食べたホラ貝は美味しかった!

船の夜釣りで得た魚もあったし、宿に育つカボチャもあり、
自炊用に買った食材のいくらかは、食べきれずに残りました。
獣肉は一度も買わなかったし、食べたいとも思わなくて、
この島にいるときの僕のタンパク源は、珊瑚礁の恵みです。
市の繁華街へ飲みに行くときも、注文するのは魚ばかり。
有名な石垣牛が食べたいとも、思わなくなりました。

だけど観光客がホテルで食べているような海の食材は、
実は島外から移入されたものが多くて、地元産ではない。
島の水産資源は、物流の利便性によって乱獲が進み、
珊瑚礁の海の環境悪化も加わって、激減しているので、
押し寄せる観光客の食欲を賄いきれなくなっているのです。
そこで利益率の高い石垣牛が、もて囃されるのでしょう。

毎年同じ海に潜っていると、この30年間に起きた変化を、
否応にも感じざるを得ないのですが、やっぱり残念です。
珊瑚礁の海を壊さずに守り続けていれば、その海が命を育み、
一年を通して、何らかの海の恵みを得て生活が成り立つ。
そうした命の世界を壊せば、おカネしか頼れなくなるわけで、
おカネで豊かな社会とは、どうしても思われないのです。

今年も無事に、珊瑚礁の海の魅力を満喫して帰りました。
こうした楽しみがまた来年も続くのか? 再来年はどうか?
僕にとっては、この命の世界の豊かさこそ、豊かさなので、
マネー経済を拡大させるために、自然界を破壊しないで欲しい!
そう思うから、環境保護や様々な市民活動にも参加するのです。
大自然にある命の豊かさを、願わずにはいられないのです。

これをもって、今年の夏旅報告を終わります。