人生は協働で!

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6月23日は、
男女共同参画社会基本法が出来た日でもあるんですね。
今年は10年目ということで、記念すべき年でもあって、
そんな日に、高岡の推進センターでは基礎講座が開講され、
僕は第二部の、ステップアップ・ワークショップで、
「人生は協働で!」のファシリテーターをやりました。

今年は高岡市周辺の、若手社員や総務関係の人に声を掛け、
男女共同参画の意義を伝えて、積極的な参画者を育てたい!と、
職場からの派遣を含めて、18名の申し込みがありました。
実際には何人か欠席もあって、その分はスタッフも加わって、
まずはアイスブレイクによって、グループ分けを行い、
今でも不平等と思われることを挙げてもらうころから開始です。

三つのグループに分けて、全員に自分のこととして考えてもらい、
グループ内での話し合いを踏まえて、個人で問題だと思ったことを、
それぞれいくつでも、紙に書いて貼りだして(写真)もらいます。
貼り込む台紙は、「家庭」「職場」「地域」とあって、
自分の書いたものが、どこに分類されるか考えて貼ってもらう。
するとこの段階で、多くの問題が家庭に集中することがわかりました。

職場から来た人が多いのに、問題は家庭にあると思う人が多い。
このへんを話し合う人の声を聞いていると、たとえば仕事上の不利も、
女性は家庭の用事をするために、残業が出来ないことだとか、
家の外にいても家の事情に拘束されている姿が、浮き彫りにされる。
その家庭内の最大の問題は、世代間価値観の違いによる衝突で、
昔からある嫁姑の問題も、男女共同参画を疎外しているのがわかります。

そこで次ぎに、整理されてきた問題を各グループで話しあい、
何か一つの問題を取り上げて、解決策を模索してもらうことにします。
さらには、その解決策をグループ毎に取りまとめて、発表してもらう。
すると解決策として出てきたのは、どの問題に対する場合も、
まず自分の考えを相手に伝えるところから始まることがわかります。
コミュニケーションが成り立たなければ、改善はあり得ないのです。

それを自分のこととして考えた場合に、まず自分の考えを述べること。
おかしいと思ったことは「おかしい」と発言して、話し合いをする。
古い価値観の人は、やがて世代交代するものではありますが、
それをただ黙って待っているよりは、話し合いを始める方がいい。
そうしたコミュニケーションそのものが、人を豊かにするものだと、
僕自身も、あらためてそんなことを考えさせられました。