ノギャルの話題

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最近マスコミのニュースは、つまらないものが多いのですが、
このところいくつかの新聞に、珍しく気になる記事がありました。
それは、渋谷ギャル系ファッション・プロデューサーとして、
自ら会社経営をしている藤田志穂さんが、「ノギャル・プロジェクト」
として企画した、若い女性を募って秋田で米を作るって話です。

この藤田志穂さんが、こんな企画を思いついた直接の理由は、
子どもの頃に遊びに行っていた、新潟のお爺ちゃんが米作りをしていて、
そのお爺ちゃんが亡くなって、田んぼを継ぐ人がいなくて放棄された。
今ではその農作を引き継いでくれる人が出てきて、ホッとしているけど、
同じように放棄される田畑が増えていると知って、食の問題に関心を持つ。

そこで
「自給自足とまではいかないかもしれないけど、
 自分達が食べる食材をもっと自分達でまかなえる環境にしていきたいなぁー」
って思って、自分に何が出来るかを考えたわけです。

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 いきなりギャルや若者が農業を始めるとゆーのは難しいと思うけど、
 何かキッカケを作る事で、若者が農業に興味を持ち、中心になって
 農業自体が盛り上がっていけたら、絶対日本の農業は変わると思うし、
 日本には必要なコトだと思う。
 自給率自給率っと言ったって簡単には上がらないと思うけど、
 農業自体が盛り上って、今活用されていない田んぼや畑が、
 おじいちゃんの田んぼの様にもっと復活していく様なキッカケ作りを
 色々とやって行きたいです。(藤田志穂
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http://ameblo.jp/fujitashiho/entry-10200224918.html

(↑)これは彼女のブログから引用させていただいた言葉ですが、
すでに渋谷ギャル系社長として有名な彼女の提案だからインパクトもある。
希望者を募ったら大勢の申し込みがあって、その中から選ばれた若い女性が、
今回は秋田県大潟村で「あきたこまち」の田植え作業を行った!って話題です。

普段は静かな農村に、突如現れた5人のモデルを含む10代20代の女性25人、
取材陣も大勢来たそうですから、賑やかに大騒ぎの田植えになったことでしょう。
そんな大騒ぎを、怪訝な目で見る人もいたかも知れませんが、
多くの人は面白がって、注目して楽しく見たのも事実だと思うのです。

若い人とは無関係な、既存の利権集団にお金を落とすばかりの農業政策で、
せっかく農業に関心を持つ若者が、農業をあきらめている現状を思えば、
若い女性が農業に関心があることを示すだけでも、若者たちは元気が出ます。
極端な話、政策がトンマで経済的にも苦しいとしても、女性がいてくれたなら、
男たちは頑張って農業をするだろうし、家族を食べさせることは出来るでしょう。

僕は都会生活も田舎生活も知っているし、海の暮らしも山の暮らしも知っている。
そのどちらにも一長一短はありますが、安心安全で穏やかな暮らしを望むなら、
お金に執着するより自然に近しく生きる方がいいと、はっきり断言できるのです。
さらに同じ田舎暮らしでも、自給自立的な生き方をすれば循環型社会にもなる。
農作業はときにセクシーで艶めかしく、直接いのちと向き合う仕事です。

若い人がもっと自由に、創意工夫で自分を活かし、
生き方として自然農に取り組める社会になることを、
僕はやっぱり、祈らずにはいられないのです。