葱坊主から花へ

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大型のネギをうまく育てたのは、今回が初めてでした。
そのおかげで、今までちゃんと見たことがなかった、
葱坊主が開いて葱の花になるところを、しっかり見ました。
だけどこれは、見れば見るほど不思議な形でして、
いったいどこが花びらで、どこがめしべで、どこがガクやら、
どこに種が出来るのか、まったくもってわかりません。

知っている人に聞けば、さっさとわかるのでしょうが、
教えてもらわずに、じっくりと観察していようと思います。
驚きのワンダーがいっぱい集まれば、ワンダフルですからね!
簡単に答えを知ってしまうよりも、じっくりと見ていたい。
それは見知らぬ街や自然の中を、旅するときのように、
思わぬ風景に出会う、心ときめく楽しみでもあるでしょう。

命あるものは何だって、産まれて生きて死んでいく。
その時々に、不思議なときめきがぎっしりと詰まっている。

見たことのないものが、身の回りにはいつもたくさんあって、
僕は目や耳や、鼻や口を使って、それらのものを嗅ぎ分けます。
最初は何だって初めてだから、ちょっぴり不安でドキドキ。
それがすぐに慣れてきて、無意識にこなすようになってくる。
だけど好奇心を失わなければ、世界はやっぱりワンダーランドで、
不思議と感動が、次々に浮かび上がってくるのです。

いつか子どもの頃に、この小さな葱坊主の上にコビトがいて、
読者に何か語りかけてくる、物語の挿絵を見たことがある。
どんな物語だったか、題名も忘れてしまったのに、絵は覚えてる。
畑の中をよく見れば、さらにいろんな生き物が歩き回っていて、
それぞれの物語を、夢中になって生きているようです。
見ていると飽きないけど、オッと誰かがやってきた。