井波よいやさ祭り

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毎年5月3日は、地元の神社、井波八幡宮の春祭りです。
家族のない僕には、地元の神社との関わりも薄いのですが、
今年は町内の一員として、祭りの鉾を動かす当番でしたので、
朝の8時前から夕方6時頃まで、町中を練り歩いていました。
御輿を待ちながら歩くので、たいした距離ではないのに、
やたらと時間だけがかかる、なんとも退屈な役目でした。

子どもの頃以来、一日これだけ祭りに関わったのは初めてで、
同じ町内の、やや年上に人たちと、雑談しながらの歩きです。
坂道などの場所によっては、力を込めて頑張りましたが、
動いている時間より、待ち時間の方が遙かに長い役目です。
自分の町の中なのに、知らない場所がたくさんあったり、
いつのまにか新しい家や、大きな家があるのにも驚きました。

この祭りを、観光目玉の一つにしたいとは聞きますが、
丸一日をかけて、町中をずっと回って歩く祭りというのは、
地元民の神事ではあっても、観光客向けだとは思えない。
夕方に獅子舞や御輿が全部集まる、納めの1時間を除けば、
長い一日のいつ頃、どこにいれば何が見られるかもわからない、
この御輿で観光客を呼ぶのは、難しいというものでしょう。

しかしこの御輿、東京の中野や横浜で担いだ御輿よりも、
さらに大きくて重い感じで、「ヨイヤサ!」と掛け声を出す。
激しく上下に動かすこともしない代わりに、でかくて重い。
この巨大御輿を三台、動かし続けるだけでも大変だろうし、
子ども御輿も三台あるので、全部揃うとなかなか見物です。
地元の伝統行事として、なかなか味わい深い気はします。

ところでこの「ヨイヤサ!」の掛け声のことですが、
今回、この掛け声には特別な意味があると初めて聞きました。
天の岩戸が開くときに、「良い朝!」と声を掛けたことから、
めでたい掛け声として、ヨイアサ!と言うのが本義だそうです。
こんな何気なく使っていた掛け声にも、ちゃんと意味がある。
なにやら眉唾とも聞けるところが、いかにも面白いのですが・・・