チューリップ・フェアの季節

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大型連休となると、最近はもっぱら畑へ行きます。
何か面白そうな場所は、どこも混雑しているだろうし、
連れもいない独り身で、混み合った場所へ行くのは、
我が身の孤独を、思い知らされるだけですからね。
自ら選択した生き方ではあっても、身につまされる。

だけどそう、僕にも付き合う相手がいた頃は、
大型連休の観光地にも出掛けたし、楽しんでもいた。
特にこの季節は、チューリップフェアが有名なので、
彼女と一緒に出かけて撮った、お気に入りの写真がこれ。
実はフェアの前日か翌日で、一般の観光客はいない、
地元の人だけが楽しむ日だったように記憶しています。

今はそうした大らかさもなくなって、世知辛くなり、
有料展示以外の日は、地元民も入れないらしいですが、
8年前には、このフェアにもそんな余裕があったのです。
チューリップの展示は、会期中とほとんど同じで、
観光客がいないという、ありがたい状態でした。
記念写真にも余計な人が割り込まず、いい感じでした。

この彼女とは、この年の秋に別れてしまいました。
僕が東京にいたときから、長く付き合った人で、
付き合い始めたきっかけが、彼女のジーンズ姿です。
ミッキー・ワッペンの、ヒップラインに惚れたのです。
その後は長い間、ケンカ別れと仲直りをくり返し、
最後は、何を大切に生きるかが合わなくなっていった。

何人も付き合った人がいるので、言いにくいのですが、
お互いの相性として、もっとも合っていた女性だと思う。
彼女の望みに合わせて、携帯電話も持つようになったし、
あまり好きでなかった都心の運転も、平気でやった。
体の関係においても、お互い気持ちよくいられたと思う。
だけど経済観念が、決定的に違ってしまったのです。

今思えば、そんなことで別れる必要はなかったかも。
だけど当時は、自分の生き方が非常識とわかっていて、
あまりにも真っ当な彼女の経済価値観を、恐れてもいた。
避妊せずに子供を作っていれば、結婚したでしょう。
でもその子育てを巡って、対立したでしょう。

僕の生き方は、正しかったのか間違っていたのか、
それは自分ではよくわからないけど、精一杯で、
こんな風にしか、生きられなかったような気がします。